2001/MAY.

5/2/その熊が何をした?

日本各地に野生の熊が出没している。そしてそのほとんどが射殺されている。確かに熊が目の前に出没したらビビルだろう。けれど、射殺は正しい処置であるとは思えない。特に京都嵐山に出没したツキノワグマは、いったい何故射殺されなければならなかったのだろうか?理解に苦しむ。彼はタケノコを食べていただけである。なにも人に襲い掛かる振りをした訳でもないのだ。
ツキノワグマは、普段から皆が思う以上に人里に接して生息している。ちょっとした山村なら尚の事である。彼等は臆病だから昼間はほとんど人に姿を見せず、里山の林の中に蹲っているけれど、夜半にかけて、ゴミ箱や畑の作物を食べる。日本と言う限られた土地の中で人間が山の奥まで開発した結果、そういう事になってしまっただけなのだ。考えてみれば土地の権利なんて物は人間だけのものであって、熊には迷惑千万である。竹林のタケノコも畑の作物も彼らにとっては、大事な食べ物以外の何物でもない。
欧米、特にアメリカであれば、これはまず間違いなく、麻酔銃もしくはトラップゲージによる捕獲の後、山に戻すのが常識だと思う。そしてこの方法は日本でもやらなければいけない方法であると確信する。
北海道では害獣駆除の名の元にヒグマ退治をしていた人が殺された。さらに殺された人はそのヒグマのお宝とされるべく埋められた。結局そのヒグマも当然の事ながら射殺された。このヒグマは人を殺す前に致命傷ではない三発の弾丸を喰らっている。手負いの熊は、恐いと言うが、手負いにしたのはハンターたちである。
残酷な事をしたのだから射殺は当然だろうか?否である。ヒグマにしてみれば普通の事をしただけじゃないか。殺されたのは猟友会の方である。ある意味、彼らの行動は勇敢であり、かつ「熊を撃ちたい」という願望がミエミエで、ちょっと賛同しがたい。熊を囲む彼らの表情に「撃ち殺して今夜は熊鍋だかんね」という一種喜びに似た表情が垣間見えるのは僕だけだろうか?
ヒグマや野猿を害獣、害獣というけれど、地球にとっての本当の害獣は人間ではないのか? 地球の生態系やバランスを自分達の都合を理由にボロボロにしてしまっているのは、誰なんだ?自分もその一員である事を含め、激しい憤りを感じる。
ただし、今回、不幸にも命を落とされた熊にもハンタ−の方にも御冥福を祈る。


5/5/だから違うっつうの!
今朝は朝から動物の親子特集をやっていたりする。それでね、気が付くと各局アナウサ−、タレントの方のコメントが気になってしまうのだ。
「まあ、かわいい!本当、ぬいぐるみみたいですね・・・」
違うだろ!逆だろ!本当の動物を模倣してぬいぐるみを作っているんだから、本物が可愛いのは、当たり前なの。しかも命ある生き物なんだから可愛いのは当たり前。正しくは「本物はやっぱりかわいいですね」でしょう。
本来、人間も動物だから普通の人間なら動物の子どもを見ると、その不安定な不格好な姿を見ると保護本能が働いて、攻撃する気持ちが抑制されるのですよ。(餌にする関係の場合は、この裏返し)
本来なら、普通なら、上記の通りなんだけれど、最近の児童虐待や殺人行動の異常さは、いったいどうなっているんだ?「壊れている」としか言い様がないよね。これは、やっぱりTVゲームやPCの普及による異常なバーチャル体験が影響しているのかも知れないね。命にリセットは効かないんだから、本当良く考えて接して行かないと取り返しの着かない事になってしまう。
PCは、本当に面白いし、画期的で色んな事をしてくれる。でもね全てをコンピューターが管理するようになってしまうのは、間違いだと思うよ。何でもやってくれるのは、便利だし都合は良いけれども、これも御都合主義に取り入れてばかりいると、本当に大事な物を失してしまいかねないよね 。

5/6/本日、お父さんしました。
珍しく子どもとキャッチボール、サッカー、フリスビー 、自転車の練習。なんだかお父さん三昧しちゃいました。近辺の子も集まってきて、なんだか保育園のようになってしまったのだけれど・・・。そう言えば、僕には子供達が恐怖心を抱かないみたい。どこへ行っても、子どもが集まって来る。なぜだ?なぜだ?精神年令が彼らと同じだからなのか?タメ口きいても怒らないからか?その辺は、正直よく解らんけれど、悪い事じゃないからまあいいか。

5/7/髪の毛が
もう随分、美容院に行ってないんだよね。伸びてきたし、この間、義父の葬式のために染めたのもまばらになってきている。ウ〜〜ン。ウザッタイ。しかも我が家は
この時期、暑いんだよね。湿気がたまるというのだろうか?窓を開けて換気もしたいのだけれど、窓を全開にすると強風で物が飛んで行ってしまうし、ムムムムム。
今週末、義父の49日があるからそれが終わったら切りに行こう。バリバリ、アッシュな 色にしちゃおう。うん。そうしよう。
ところで僕が通う美容院は、東京の石神井というところにある。ここのオーナーとは、もう15年ほどのおつきあいになる。最初は青山のジャックデサンジュというお店にいて、次に渋谷、その後 、一度お店を辞めて、オーストラリアへ。その後再びジャックデサンジュの大泉店の店長になって、昨年石神井に独立した。
僕には高校の同級生で、いわゆるカリスマ美容師のお友達もいるんだけれど、まあ、その彼女も只でやってくれるんだけれど、あえて、石神井まで通ってる。
彼はカリスマであるかどうか解らないけれど、仕事柄いろんなヘアメ−クの人達の仕事を見てきた僕からしても「上手い」「長持ち」。
だって僕らはタレントじゃないから、毎日ヘアメークするわけじゃないし、できるだけ、一回の美容院で長い間、手をかけず、そのくせ、だらしなくならない髪型を求めている訳でしょう。そういう意味から言えば、彼は完璧。切ってから2週間目ぐらいが一番気持ち良い。切って、メイクアップしてもらって、その日がベストないわゆるブランドカリスマ美容室より、彼の技の方が優れていると思います。
石神井、吉祥寺近辺の方で彼の美容室について知りたい人は、メールで教えます。
公開しても良いんだけれど、混んじゃったらいやだから。(チョット意地悪?)
詳しく知りたい人はこちら。

5/15釣り堀
義父の49日が終わって、義母と家族全員で釣堀に行ってきた。いわゆる野天の釣堀は、都市開発の波と供に急速になくなってきてしまい、今、残存するのは、
屋内でチンマリとやる釣堀ゴッコだけになってきている。これは、独断だけれど、屋内のそれは僕にとっては釣堀じゃないもんね。釣槽である。開放感もないし、ビール飲んでも旨くないし、リラックスできないから、あんなチンマイ釣りはしたくない。
今回、行ったのは、力一杯のんびりできる釣堀だった。神奈川県の大和にある公園の中にあるのだけれど、鯉、ふな、ヘラ、金魚、マス、イワナ、チョウザメ?
そうチョウザメがいたよ。びっくりしたけれど。とにかく色んな魚種が釣れて、
お日様の陽を浴びながら、ビールを飲んで(高かったが)、適当に釣れて、いやあ、お休みっていいね。なんてことができる良い場所であった。
特にカミさんと息子は、やたらと釣れるもんだからおおはしゃぎで、大満足の呈であった。しかしあいつらに釣られてしまう金魚も金魚だな。まあ、それで御機嫌がよくなるんだから、どっちが単純なのかわからないけどさ。

5/27最近?

今日はカミさんの誕生日である。いくつになったのかは、本人の希望により三十一歳(自称)とさせていただく。だから本日はすべてカミさんの言う通りにしなければならないのである。そうしないと釣名人(自称)の、カミさんは、コワイのである。
コワイといえば、田中真紀子さんである。コワイがエライ。が単純に面白がっていては、いけない気がする。(その辺がコワイのである)事実、彼女もいっぱい、いっぱいな様子である。英語や中国語、それより彼女自身の言葉というものを持っている事は認める。それが素晴らしいという人もいる。だけどさ、良く考えてみなよ。彼女は政治家なのである。自分自身を持っているのは当たり前すぎるほど当たり前の事だと思う。それでもスゴク見えてしまうのは、それまでの政治家が持っていなかっただけなんだ。日本を代表する外務大臣が英語がしゃべれなくて、通訳が必要だった事の方が、なんだか文化レベルの低さを感じてしまう。
たとえば通訳が、長嶋さんだったらなどと考えてしまう。たとえばアメリカの外相が 「規制を早急に緩和して経済対策を押し進めていただきたい!」などと言ったとする。通訳は多分こうなる。
「いわゆるひとつのランナーのリードオフがピッチャーのストレスですから、ラン&ヒットで一、三塁のいわゆるベストな攻撃体系で、代打元木で一つの意外性を目指すのがベストでしょう」などと訳してしまいかねない。
さらに輸出入の不均衡に関して突っ込まれても、多分通訳としての長嶋さんは、「 もちろん松井はメジャーには出しません。オーナーからも言われてますし、彼はチームの電信柱ですから・・・」などと訳してしまうに違いない。
いや、これは、本当に長嶋さんが通訳する訳でなく。通訳と言うフィルターがある限り、本当の意味や気持ちは伝わらんもんね。というたとえではあるが。
小泉さんがハンセン病の方々の控訴を断念した。これにも国民拍手喝采である。
でもこれは、本当の事を言えば、僕らが断罪されたのだと言う事を良く考えなければいけない。いままで分かっていながらホッタラかしてきた政権は、僕らの責任なんだ。しかも今回の措置は「超法規的措置」であるという。実は、ほかにも
大阪の塵パイ訴訟や、イタイイタイ病、水俣病、あるいはアイヌや部落問題など
理不尽きわまりないホッタラカシ問題は多々あるのに、このことだけでぬか喜びは、怪我の元である。この支持率は正直言ってコワイ。小泉さんの身に何かなければ良いのだけれど・・・


5/28本日アップ。あれもう6月じゃン。

ようやく一段落なのである。よって、書き留めてあった物をアップデートしようと思ったら、ほとんど五月分一気のアップになってしまったのである。
アップデートするまでのこの一ヶ月のあいだに結構、絵本が売れた。無理矢理押し売りするつもりはないけれど、入手したい人は早めにどうぞ。こうやってアップしない日が続くと、知らない間に在庫はなくなるよ。


5/29/サッカーの値段?&原小情報
明日からコンフェデレーションカップが始まると言うのにジャパンは傷だらけである。俊介、名波、中澤、服部、高原、奥、それでも僕のお気に入りの服部君は出ると言っているそうだが、とにかくボコボコじゃん。である。まあ、相手のブラジルもセリエやスペインリーグに参加している選手は来ないし、ベルディ相手にやっとこさ勝っている程度だし、新潟のサテライトに2-0でやっと勝つカナダなどが相手だからちょうど良いんじゃないの?なんて気分で醒めた目で見させていただこう。僕の予想はカメルーン一押し。韓国、日本とも予選落ちの予想。
もし予選を勝ち進めるとしたらブラジルがチームとして機能していないっていう事。ただし、それも充分あり得るし、それでも今回はブラジル国民は騒がない。
本ちゃんのメンバーじゃ、なさすぎるから・・・
ところで先日のブラジルVSベルディの試合のチケットの高さは一体なんなんだ?信じられん。それほどの試合か?それだけ出すだけの価値があったと思うか?
J-リーグおよび日本サッカー協会の方々に言いたい。ホント。もしあなたがたが日本を強くしたいのなら、日本にプロリーグを定着させたいと思うのなら、小学生はただにしろ!地元の人は半額に!ユニクロやマックを見習って、薄利多売を目指すべきである。最低でも映画と同じ位の値段設定が必須である。
あのクソ試合を家族四人でSS席で見たら¥32000だぞ。なんか間違っていないか?そんなにゴージャスな試合をしているか?
国立の席だって、いったい何時の平均身長から算出してるんだ。狭すぎるよ。しかもドーム球場でもなく、サッカーはエンターテーメントなんだから、禁煙なんて訳の解らん事するな!同じクソ試合していても神宮や甲子園にお客が入るのはあそこが野球付きビヤガーデン、お祭り会場だからだということを理解しなさい。そうしなければ、定着せん! ちなみに最近ヤクルトは好調ですが・・・。

と、まあ腹立たしいことは、そっちにやって。
さて、重大なお知らせ。実は本サイトにメルマガもどきで連載している原小キッズの続編なのですが、ここ半年近く、更新しておりませんでした。これにはいくつかの理由があるのですが、一番大きな理由は、書き過ぎてしまった事。書き過ぎて、児童小説の文字量をはるかに超えてしまったため、見直し、書き直しが必要だったのです。それで実は、本編の方は書き進めているのですがウェブの方がどうしても後回しになってしまっていたのでした。また、 最後まで分かってしまうと、御購入いただけなくなってしまわないか?という意見もあり、最後の最後までは公開しないことになりました。とは、いえ今のままでは気持ちが悪いので、もう少しだけ更新させていただきます。
もう一つ大きな理由が本当に大きな理由なんだけれど、メーラーがぶっ飛んじゃって、メーリングリストがブッ飛んじゃったのです。それで更新状況を送るデータが なくなってしまったからなのです。これは本人かなりショックでヘコミました。と、同時に更新するとその方々にも悪いな!なんて思ってもいたのです。
と、いうわけで更新情報のお約束をしていた皆様、お許し下さい。

5/30/ヘコムゼ!
今日からコンフェデレーションカップが始まった。韓国がフランスに0-5で負け。オーストラリアがメキシコに2-0の勝ち。メキシコが負けたのは少々、意外だけれど、基本的には予想通り。韓国はたぶんオーストラリアにもメキシコにも勝てないだろう。今、一番ホッとしているのは日本サッカー協会の人かもね。フランスえらい。ジダン抜いても五点取ったのは、実に偉い。というか、強い。しかも魅せている。スゴイ!日本も中田は頑張るだろうが、しかもブラジルとカナダは大した事ないのだけれど、たぶん、似たような物と御考え頂いた方がベター。トルシェの考え方には賛成できるんだけれど、起用法には賛同できない。そういう人多くない?
ところで、今日の夕方、うちはスカパーまだ入ってないから、息子とサッカーの練習をした。そしたら、同じ階の六歳児のマナブと七歳児のエイジがやってきた。この二人ともとても年令相応のプレイヤーではない。三鷹にある、ローマと言う本当のローマからも御墨付きをもらっているチームの中心選手だから、普通の二、三年生ぐらいの実力を持っている。で、ちょっと遊んでやった。
上手いよ。この子たち。でも、すごくあわててプレーしてる。ダメダメ。もっと落ち着いて、考えてプレーすべき。だから、徹底的にあしらってやった。四十とは言えど、まだこの程度の奴らには負けんもんね。メッチャ真剣にボールを取りに来るけど、渡さない。そしたら途中から雨が降って来た。
「おい!上がるぞ。雨降って来たから・・・」
そう言うと、最初はエラソーにタメ口きいていたエイジが素直に言う事をきく。
「ハイ!」とか言ってる。笑わすな。オマエ。
だけど、次の一言にヘコマサレた。
「おじさん。サッカー上手いね。習っているの?」
オイオイ。おれは習う方じゃなく、教える方なんだけどなあ。

彼らが入っているローマというチームは、どの世代でも(幼児から小学生までだが)ダントツに強い。 でもね、批判のつもりじゃなく言わせてもらうと、子どもがサッカーを理解する仕組みになっていないよ。あわてている。勝つ事は大事。でも、指導している人達と同じようにサッカーが見れるような、教え方も必要だと思う。サッカーは戦いではない。コミュニケーションツールである。
パス一本で分かりあえる事を教えてほしい。

まあ、余計なお世話ではあるが・・・。