2003/JANUARY

1/24/02/近況報告02
さて、その「少年少女サッカ−指導資格」実技講習中に右膝下にタックルを食らってしまい、救急外来で、ある総合病院にレントゲンを撮りに行った時の話なのだが・・・。
(ちなみに 今も皮下出血が右ふくらはぎ全体に拡がっていて、丸太状態なのだ)
世の中はインフルエンザが猛威を振るっているようで、想像通り、待ち合い室は、日曜にもかかわらず、結構、キビシソーな人々がたくさんいた。その中には、お子さんを連れて来ている人も多くいた。何人かの子供達は待ち合い室の椅子に横になり、激しく襲ってくるのであろう悪寒と戦いながら順番を待っていた。しかしながら、走り回る子たちもいたのである。当初、母親がヒドイ症状でそれと一緒に病院に来ているのかと思ったし、僕は子供達は皆、自分の子供のように考えてしまうので、苦しんでいる人たちの周りを走り回る子供達を良い事だとは思えず、二、三度たしなめてしまったのだが、気がつけばお父さんが一緒にいるではないか!お父さん、何やってるの?お母さんが診てもらっているなら、こんなインフルエンザウィルスの貯まっているとこじゃなく、車で待ってた方がいいんじゃないの?などと思っていたのだ。ところが、名前が呼ばれたら、なんと、その走り回っていた子が患者だったのである。「オイオイ!心配なのは分かるけれど、それだけ元気に走り回れる子がインフルエンザな訳ないだろう!むしろ、ここにいる事で、弱っている身体にウィルスが入ってしまう方が、暗に想像出来ねえのかな?」
マスコミの影響もあるのだろうが、熱が出たらすぐ病院へ行く。というのは大いに問題があると思う。本来、熱は必要で出ているのである。嘔吐も咳も正常な身体の反射である。子供は色々な状況で、身体の変調が起こる。その時、親がまずしなければいけない事は、観察である。意識はどうか?食欲があるか?ご機嫌はどうか? 熱がたとえ40度出ていても、ご機嫌が良くて、意識もしっかりしているなら、ポカリなどの水分を捕らせて、経過を見るべきである。病院に行くために外出する事も大きなプレッシャーだし、何より、それが単に体力低下や知恵熱みたいなものでの発熱だった場合、体力が落ちた子供を裸でウィルスという猛獣の群れの中に放り出すようなモノである。

ちなみにその子供は、単なる風邪もしくは食あたり(消化不良)のようなものだったらしい。実は、僕が診察を受けた部屋が隣だったので聞こえてしまったのだ。その子供を診察していたお医者さんは若い先生だったけれど、なかなか良い先生で、上記のような事を、父親に伝え、たしなめていた。
インフルエンザは確かに恐い病気ではあるが、症状が明確なので、風邪と間違えないで欲しい。考えてみて欲しい。体力が落ちている子供が風邪の上にインフルエンザを背負ってしまったら、それこそ大変な騒ぎじゃないか?

1/24/01/近況報告
しばらくぶりなのである。申し訳ない。実は「更新しないんですかあ?」なんてメールも数通いただいていたのである。倉吉紀行記もほったらかしだし、ムムムなのである。
実は、原因は、簡単な事なのだ。「忙しい!」のである。このお正月から今日まで、僕は挿し絵、カットなど細かい仕事なのだけれど150点以上を描いている。週に3本から5本の締め切りに追われてしまっていたりする。正直な話、この不況の時代に「良い話」なのだが、一言でそう言い切れない部分もある。仕事量はすごく増えているのだけれど、その単価は、バブルの頃に比べて、安くなっているからである。ハッキリ言うがグチのつもりはない。このデフレの時代、価格が下がるのは仕方がない事なのかも知れない。しかし少なくとも妥当な評価額ではないね。(まあ、これ以上書くと、グチになってしまうし、また仕事減るの嫌だから、この辺にしておこう)

さて、そのスケジュールの中、1/18、19に「少年少女サッカ−指導資格」というものの講習に行って来た。もちろんテストもあり、取得して来た。一応、日本サッカー協会認定資格なので、全国で使える物なのだ。さて、全体を通してみれば、講師のFさんも上手だったし、講習は楽しい物だった。内容も面白い物も多かったけれど、いくつか気になる事があった。まず、言葉の使い方である。たぶん、日本サッカー協会としては、いくつかの決められた言葉をキーワードとして、指導者に浸透させようと目論んでいるのだろうが、正直に言えば、日本語として成立していない。外来語と日本語のはざまで、苦しんでいる感じがしたし、適切ではなかった。たとえば、「ボールを保持している人間が、走っている人間に合わせてボールをパスするコンビネーションを(   )という。」という問題が出た。ここに何が入ると思う?模範解答は「アイコンタクト」もしくは「コミュニケーション」だそうだ。
答えを入れて、読み直してみて欲しい。ねっ、変でしょう。僕ならこう出題するね。
「ボールを保持している人間が、走っている人間と(  )を交わして、パスをするコンビネーションを(    )という。」答えは「アイコンタクト」「パスコミュニケーション」である。これなら日本語としてもおかしくないでしょう。
講習のコンセプトは「サッカーはコミュニケーションである」だったのだが、これも意味は良く分かるし、大賛成だけれど、正しくは「サッカーはコミュニケーションツールである」だと思う。僕は「原小キッズ」の中でケンタとジュンペイが喧嘩をしたあと、ただインサイドキックでパス練習するだけで、理解しあって行くという場面を書いた。まさしく上記の事を表現したかったのだ。パスを交わすだけで相手が自分に対して、どう考えているのか?どんな風なおもいやりを持って、接してくれているのかが分かる事がある。初対面の人間とパス交換したりする時には、相手がどのくらいの熟練度なのか?右利きなのか?左利きなのか?観察して見抜き、出来るだけ相手がコントロールしやすいボールを蹴ったりする。その時点で、すでにコミュニケーションが成立するわけだが、その時、ボールをパス交換することは、道具であって、その作業がコミュニケーションだというのはおかしいと思う。
要するに長嶋さん的、直輸入単語ズバリ型英会話の典型である。これは、ムズカシクならない程度に再検討すべきである。
もう一つは、「日本サッカー協会」は、はたしてどこに行きたいのか?どんな子を育てたいのか?という疑問である。カリキュラムは、「楽しむ事」を目的にしているのは良く分かった。が「楽しむ」という言葉には、「プレーする」ことだけではないことを、もっと掘り下げるべきである。今のカリキュラムはあまりに画一的で、言わば、ちょいと昔の「文部省」的で、しかも現場的に言えば、ハイブローすぎる気もする。このことは一言では言い切れないし、正直な話、ムズカシイ問題なのだけれど、これは「原小キッズ」の第二弾で表現して行きたいと思っている。

1/09/01/あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
    
そんなわけで、今年も始まったのですが、今年はなんだかアタマから大忙しです。大忙しなのですが、毎度毎度の事ながら、色々あって、バタバタも繰返しています。なんだかなあ!上手に転がらないなあ・・・。自由業ならではの苦しみですが、精神的に辛い感じですなあ。ムムム・・・。

さて、話は変わります。まず、上の絵の手法について、結構たくさんの質問をいただいたので、簡単に手法を説明しちゃいます(本来なら企業秘密ですが、まあ、盗まれたって同じ絵は描けねえだろう。ヒヒヒ)まず、上の絵は別々に描かれた3枚の絵から成り立っています。まず、分かりやすいペン画のアウトラインが一つめです。次に顔や足、ボディなどのベースになるパターンの絵?が存在します。これは実は森のクリスマスの見返しのグリーンのパターンです。これをPSで色調補正してはめ込んであります。さらに毛並みのベースになるペン画があります。これも上記のパターンで抜いて重ねてあります。つまり、見た目は限り無くアナログに見せつつ、実はデジタルも多用してあります。デジタルだけだと、誰にでも真似が出来てしまいますが、根本がアナログなので、手法が分かっても真似出来ないのがミソなわけです。ちなみに羊の種類はサフォーク種という、イギリス原産の肉食用家畜です。成長が早く、身体も丈夫なのが特徴だそうです。
ともあれ、今年の目標は総ての面に於いての落ち着きと安定と健康です。
どうぞよろしくお願いいたします。とにかく一冊出版しなきゃ話にならんよね。実際の話。ハハ

1/09/02/復刊希望!?
拙HP掲示板でも触れられておりますが、「森のクリスマス」手許在庫分が完売してしまいました。後は、絶対保存用が数冊とプレゼンなどに使用した、数冊があります。どうしてもと言う方は、御相談下さい。
それはそれとして、未だに復刊しないの?という御質問をいただきます。復刊したいのはヤマヤマなのですが、自主制作する程の甲斐性もないですし、自分一人では何も出来ません。実際の話、優れた絵本でもズイブン廃刊になってしまっている物もたくさんあるのです。そこで、世の中にはうまくしたもので、このような希望を集約して、その数がある程度に達したら、オンデマンド方式もしくは正式復刊の形で出版してくれる会社を探してくれる素晴らしいサイトがあります。
その名前を「復刊ドットコム」と言います。http://www.fukkan.com/
このHPをご覧下さった方々にお願いですが、上記サイトで木村の絵本を推薦してやって下さい。
よろしくお願いいたします。
幸い、 僕の手許には僕の著作(ベネッセから刊行されていたもの4冊)の印刷用フィルムがあります。通常なら、原画から写真を撮って、デザインを施し、校正刷りを試行して、印刷フィルムを作成します。これがもっとも大きな金額と労力を必要とする所です。この作業が、ほとんど必要ありません。(一部修正が必要ですがストリップフィルムで対応出来るでしょう)つまり、実際に復刊しようとした時に 他の作品よりはるかに安い金額で、印刷にかかれる訳です。
と言う訳で、年頭でもありますし、この際、復刊してくれる出版社および出資者を求めます。
基本的には、オンデマンドでなく流通を前提とした再刊を希望していますが、ニーズにもより前向きに検討します。「森のクリスマス」「ゴリラのジャングルジム」「タムとトムのぼうけん」には
英文も存在します。「ムトトがきたよ」も必要であれば、英文バージョン作成します。日本語で書いていて何ですが、海外の出版社もウェルカムです。(って、カタカナだって・・・)
御興味のある方は、とまれ、御連絡下さい。メールはこちら
もちろん、新刊も頑張って出したいと考えていますよ。ハイ!