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2002/JULY


7/30/不快指数
今日も東京は暑かったよ〜〜〜!不快指数もメッチャ高かったしねえ。昨日もそうだったんだろうけれど、そのせいか我が家の前で大きな衝突事故があった。夜10:00位かな。一応、応急手当てのグッズを持って現場に行ったら、ケガはなかったようだけれど、ユーターンしようとした車に信号無視の車が突っ込んだらしい。突っ込まれた車のドライバーはお馴染みのラ−メン屋さんの店員さんだった。まあ、大きな怪我なくてよかったよ。
この不快指数ってのは、意外に人間生活に大きな影響を与えちゃうもんなんだね。これから田舎に帰省する人も多いと思いますが、皆さん気をつけてね。僕はジモティだから帰省は経験がないのね。
そう言えば、昨日この下の7/18の日記にも書いてあるメイクアウィッシュの事がNTVでオンエアされた。僕は直接彼女には会っていないけれど、不覚にも昨日涙が出てしまった。彼女の人生に涙した訳じゃないんだ。その彼女を支えていた家族の苦労を考えてしまったら思わず涙が出てしまった。彼女のためには、現在の僕の立場とかを考えれば、考えられる事はした。もっとできる事はあったかも知れないけれど、それは今、言っても仕方のない事だろう。でも昨日のドキュメントを見たら、あの家族のためにはもう一肌、もうワンランク上の協力をすべきだったかも知れない。まあ、悔やんでも元には戻れないのであるから仕方がないか。
まだまだ青いね。修行が足りない。でも切り替えて次を考えていかなければ彼女にも彼女の家族にも顔見せできないよね。ガンバロー!

7/25/夏バテ
これだけ暑い日が続き、その日ざしの中で、結構ハードワークの練習なんかに参加しちゃっていると、後厄の年令の僕としても、バテてしまうのである。ッて言うか、バテテしまいました。僕の場合、それはどこに出てくるのかと言うと、とにかく、胃腸障害系なんである。簡単に言えば、お腹が壊れるのである。そしてなかなか治らないのである。そうなると尾籠な話だけれど、元々、座りっぱなしの人だから、別に普段はなんともないのだけれど、ちょっぴり切れちゃったりするらしいのである。ウォシュレットした後、水分を拭き取ると鮮血が付着しちゃっていたりして、「あら!始まっちゃった」なんて呟くのである。もちろん僕は男性なんだから始まるはずない訳で、まあ、出口に近い内臓の一部分が切れてしまったりしている訳である。でも内臓に神経はほとんどないので、痛くないのである。痛くないがなんだかうっ血している感じで重たいのである。しかもその状況で椅子に座ると不自然な感じがするのである。そこで普通の椅子に半下付座して仕事するのである。そうするとバランスが崩れて肩が凝ってしまうのであるし、お腹が壊れている訳だから、仕事の後のプハッもお預けになるのである。そうなるとストレスがたまり、良く寝れないのである。その悪循環が、夏バテを増長させ長続きさせちゃうのである。毎年の事だけれど、困ったものなんである。ムムムム

7/22/日焼け
昨日、息子のサッカークラブの練習があった。気温は朝8:45ですでに33度。おいおい!である。さすがにこんな気温の下では、子供達に集中しろ!と言う方が無理な気もする。通常、三時間の練習も、休みを多く挟み、さらに2時間で終了することにした。それでも子供達の顔は真っ赤っかであった。大丈夫か?お前ら・・・。
こんな気温は、最近の事のように思う。僕らが息子くらいの頃は、暑くても30度あるかないか・・・。せいぜいそんな物だった。しかも当時は夕方に一雨あって、夜には、風鈴の音と流れ込むそよ風で寝れたものだったと思う。
ネットで調べてみると、ヒートアイランド現象というものらしいが、それにしても 異常だよね。車の増加、エアコンの普及、道路の舗装が進んでいる事も影響しているんだろうし、他にも色々原因はあるんだろうけれどね。考えてみれば、みんな人間のせいなのね。反省しちゃうよね。
せめて、道路の舗装くらいは、雨水を吸い込み、蒸発もできる素材で造ってほしいと思うんだけれど、これは価格が高いんだそうな。でも、毎年、訳の分からない道路工事をするくらいなら、お金がかかってもそう言う素材を使ってほしいな。税金はそう言うところに使ってほしい。実際の話、その手の事考える人たちは、冷房の効いた部屋で企画を立ててるんだろうね。だから、現実感がなさすぎるんだろうね。このままじゃ、本当にあぶないんじゃないかと思うのは僕だけなかなあ?南太平洋じゃ島がひとつ沈んじゃうらしいよ。そろそろみんなも動き始めなければいけない時期なんじゃないかと思う今日この頃であります。

7/19/ニワカファン
我が家のカミさんは、ここの所、毎朝、トクダネを見て、新聞を見て、僕に訊ねるのである。「今日はJリーグやらないの?」あのね、だからサッカーは毎日はできないんだよ。僕らの草サッカーでも1試合で2、3kgは体重減ってしまうのである。過酷なスポーツなのである。毎日出来るか!「でも、たくさんチームあるじゃない?」いや、そりゃ、そうだけれど、リーグ戦というものを理解していない人に平等な事を教えるのは難しい。しかも現在は世界的にサッカーはお休みの時期なのである。それでも一度燃え上がってしまったニワカファンは、サッカーに飢えているらしい。仕方がないので、4年も前のJリーグ開幕戦ベルディ川崎(当時)VSベルマーレ平塚(当時)などを見せて、お茶を濁すのである。当時のベルマーレには、まだ幼さの残る中田、来日したてのホンミョンボ等がおり、かつ、対戦相手のベルディには、カズ、前園、本並、北澤など懐かしい顔が並んでいるのである。しかもフランス大会を前にしたリーグの開幕戦で、中田率いるベルマーレが大変すばらしい戦いをしているので、飢えたニワカファンもどうにか落ち着かせることができるのであった。
どうなんでしょ?コレ!我が家だけの現象なのかな?もし全国的にそうなのなら、J1、J2、JSLを開催日変えて、毎日やるようにしたらいかがなものでしょうかね?客を捕まえるのには今しかないと思うんだけどなあ・・・。

7/19/夏休み
本日、中三の娘も小一の息子も通信簿をもらって帰って来た。今年から絶対評価なのだそうで、特に受験生の娘は、昨日から戦々兢々としていたのである。さて、持って帰って来た絶対評価の通信簿は、受験生としてはかなり悲惨な部分もあるが、全体としては、おおらかな仕上がりであった。しかし、この状況では、彼女の場合、夏休みはないね。思わず手を合わせてしまいます・・・。合掌。
息子の方はもっとおおらかなのであった。なにせ、初めてもらう他人からの評価なのだから、先生もかなり気を使っているんだろう。たぶん、他の子もみんな同じ評価なんだろうなあ。なんて思ってしまった。息子の生活欄には以下のような文章が記されてあった。おかしいので書いちゃおう「自由公園で友だちとミミズを捕まえてその体の感触を楽しんでいました。すすんで自然とかかわっていくことができました」って、先生。単にミミズをいじめてたんじゃないの?ウヒヒヒ。ともあれ、息子の場合、保育園だったので、明日から始まる異常に長いお休みは、生まれて初めての経験なのだ。さて、どうなることやら・・・。

7/18/事後事故報告
下の日記を書いてから、今まで何をやっていたのか?別に仕事が大忙しで・・・。ってことでもないのであったのだが、実は、我が家はマックなんだけれど意味不明なスタックにあってしまって、ブラウザを立ち上げるとフリーズする現象が、起動ディスク1号、2号問わず起きてしまったので、色々試行錯誤を重ねた結果、エ〜〜〜イ!初期化しちゃえ!という事になり、30GBすべてバックアップして、新規インストールしたからなのであった。バックアップするのにCD-R15枚。半端じゃなかったよう。辛かったよう。
考えてみれば、このマシンもすでに中古で買ってから4年弱、色んなソフトが無作為にインストールされていたし、訳の分からない初期設定だけでも結構あったのではないかと思われるのである。無論、NUMやNAVは定期的にしていたけれど、とにかく機能拡張を一つずつはずして、どれが原因なのか調べるなんて悠長なことは出来ないから、この際、一気にやってしまうことにしたのだ。さて、OSも新規インストールして、ソフトもそれぞれ新規インストールした訳なんだけれど、いや、考えが甘かった。それですぐ仕事にはならなかったのよ。割り当てメモリも一つずつやり直す。初期設定も全てし直す。というわけで、これが半端でなく面倒臭くて、時間のかかる作業だったわけなのだ。当然、このDWも初期設定からローカルサイトの設定まですべてやり直したわけだけれど、エ〜〜〜〜〜!もう昔の事だから忘れちゃったよう!なんてこともあって、なかなか前に進まないのが現実だったのだ。
さらにブラウザは見れるようになったけれど、今度はセキュリティが効かなくなってしまった。
「MS Preference Panels」が損傷を受けています。再インストールしてください。とダイアログが出ちゃうのだ。仕方ないのでサポートデスクに電話。結局、初期設定から「MS Internet Cache」と「Internet Preferences」をはずしてブラウザを起動させたら、セキュリティが効くようになった。なんだ簡単な事だったのね。でもサポートデスクさん。なぜ、こんな事象が起こったのかは説明してくれないのね。ちゃんと教えてよ。
ともあれ、まだ我が家のマック君は養生中である。仕事も詰ってきてるんだけれど、こんな時期に無理は禁物だねえ。ムムムム。

7/18/その間の出来事/その1メイクアウィッシュ
とにかくそんな訳だったので、HPもろくにアップ出来なかったわけなんだけれど、その間には、結構色々なことがあった訳なのね。まずは、11日、友人の金斗鉉さんの展覧会に行ってきました。彼は僕よりずいぶん年上なんだけれど、もうその付き合いも20年近くなるし、まあ、兄貴みたいなモノです。個展そのものは、まあ、相変わらずで上手だし、スゴイナア!と思ってしまう訳だけれど、今回は僕もほんの少しだけ係わったあるボランティアの絵本が会場に置かれると言うので見に行ったんだ。
その絵本の文章を書いた女の子は、実は本の完成を待たずに遠いところへ旅立ってしまった。そうなんだ、「自分の絵本を出すこと」が余命幾許もない彼女の夢だったんだ。最初に金さんからその話が持ち込まれた時は、もうかなり時間が押し迫っていて、それは明らかにかなり無理のある話だった。正規の出版ルートを通して、刊行することも彼女の夢の一部分だったので、相談出来るところには相談したのだけれど、それは諦めざるを得ない話だった。僕の協力できたのはこんなものだ。(ハア、なんと力のないことだろうか・・・)
結局、協力してくれる印刷屋さんと、デザイナーさんと金さんの恐ろしく早い仕事のおかげで、自主制作版の絵本が作られることになった訳だ。
その間も、彼女の限られた時間は過ぎていってしまったわけだけれど、そのわずかな時間の中で、彼女は自分の絵本が出来上っていく過程を見ることが出来た。結局、彼女は出来上った絵本を手にすることは出来なかったけれども、少なくとも彼女の気持ちのこもった絵本を世の中に送りだすことは出来た。絵本の内容はさておいて、少なくとも彼女の分身である絵本を作ることが出来た訳だ。小さな夢と言うにはあまりに色々な力がかかり過ぎているようにも思うけれど、それでも夢は叶えるために見る物だよねえ。と思ってしまった。
13日の土曜日。息子の練習試合のコーチで近所の小学校に行った。
1年生の彼等に与えた課題は次の通り。とにかくたくさんボールに触ること。そしてボールを取ったら相手ゴールまで、できるだけ持ち込むこと。ゴールを決めたらガッツポーズをすること。で、ポジションはなし。みんなで攻めてみんなで守れ!以上。まあ、たくさんの事を言ったって、覚えきれないし、忘れちゃうからね。
試合が始まると、コートが狭かったせいもあるのだろうけれど、とにかくスンゴイ、ダンゴサッカーになる。いやあ、スンゴイ!ラグビーのラックだってこれ程じゃないって!それでも点が入るから不思議だよね。いや、本当不思議。そんでもって、子供達は妙に素直だから、ガッツポーズ練習してきたらしい。得点を決めた瞬間、ベンチに向かって走ってくるM君。いやあ、分かるんだけれどさ、とまどうよ。でもとにかく飛び込んできた彼を抱き上げる。ハハハ、やり過ぎか? 息子も頑張る。ダンゴから抜け出して三人くらいドリブルで?かわす。目の前には相手ゴール。「よし!決めちゃえ!!!」と思ったら、後ろからタックルされてボールを奪われた。えっ?
おいおい!ボールを奪ったのは、チームメイトのD。コラコラ!たくさんボールに触るのは大事だけれど、味方からタックルでボール取るなよな。ベンチで笑い転げてひっくり返るOコーチと僕。でも、その気持ちは大事なんだけれどね。大事なんだがなあ・・・・。結局、第一試合は4-1で勝利。 でも、勝ち負けはどっちでも良いよ。
二試合目。試合途中に雨が降る。その時子供達はどうしたかと言うと、全員ベンチに戻ってきちゃった。「コーチィ、雨降ってきたよ」再び笑い転げてひっくり返るOコーチと僕。で、隣のベンチを見ると、ありゃりゃ、同じ光景が・・・。さらに笑い転げてひっくり返るOコーチと僕。「雨が降っても試合は続くんだよ」「へええ、そうなんだ?」不信げにうなづきながらコートに散っていく子供達・・・。そして試合再開。雨に気を取られているからなのか、Dが1年生らしくないネットに突き刺さるゴールを決める。Dはガッツポーズしようと思ったけれど、なんだかちょっと恥ずかしそう。まあ、それもいいか。ともあれ、その後も加点して二試合目も勝つ。子供達は顔を真っ赤にして興奮している。それほどの試合内容でもないけれどさ、うん、誉めてやるよ。この暑い中、あれだけ走り回ったんだからね。なんだか道のりは遠い気がするけれど、面白そうだよ。前にコーチしていた時も、みんな自分の子供のように考えていたけれど、こんな風に実際に自分の子供が中にいると、ウン、やっぱり少し違うかな?いや、面白いよ。ハハハ。
で、明けて14日。朝早くから集合して、ソフトボールクラブチームの市民大会。でも負けてしまいました。かつては調布市で一番強く、都大会にも3度出場、ベスト16の実績を持つ我がチームもここ二年ばかり、絶不調でさらに練習不足もメンバー不足もたたり、とうとう三部まで落ちてしまった。この日の飲み会は、妙に悪いお酒でありました。あ〜〜〜あ、もう一度最初からやり直さないとねえ。そう言う訳で、ソフトボールチームのメンバー募集します。年令不問、実績不問、
調布市から酔っぱらっても帰れる距離の意欲のある方、募集します。特にウィンドミルで投げられるピッチャーの方、人気者間違いなしです。興味のある方は御連絡ください。こちらです。
さらに17日。石井聖岳君の展覧会に行った。小さなギャラリーだったけれど、なかなか趣味の良いギャラリーで、石井君の奔放な絵がお行儀よく並んでいた。実は彼とは、ネットを通じて、あるいは電話ではよく話していたんだけれど、会うのは、初めてなのであった。なかなかの好青年であった。少しエネルギーがもらえた気がした。ありがとうなのであった。
ともあれ、そんな訳で、ようやく復活したのであった。

7/06/アルトゥール・アントゥネス・コインブラ
これが、次期ジャパンの監督の本名である。現役時代、彼はペレに次ぐ国際試合66得点の記録を持つ。そのプレーは華麗で人々を魅了した。素晴らしい選手であった。その事を僕は賞賛する事さえあれ、一点も否定する所はない。彼の愛称は「ジーコ」そう言えば知っている人も多いだろう。
が、今回のこの人事には、あえて大反対である。監督経験がどうのこうのという訳ではない。
が、じゃあ、彼に彼独特のシステムはあるのだろうか?戦術はあるのだろうか?
僕はこう思う。 ジーコが先で、トルシェが後なら納得出来る。また、オリンピック代表などの若手のチームの監督をジーコがしてくれるのなら、諸手を挙げて応援したい。
今大会ジャパンに足りなかったのは確かに個人の技術、体力、戦術眼である。だからと言って、今ジーコが監督になって、次の大会がピ−クになるだろうと思われる、ある意味完成しつつある選手たちに、伝えようと思っても伝えられる物だろうか?難しいと思う。対応出来る選手もいないではないとは思う。しかしながら、ジ−コの理想とするチームにはならないだろう。
これに関しては、冷静に見守って行くつもりではあるけれど、少なくとも現段階では、とっても場違いな間違いだと思う。

ちなみに僕がベストな人選だと考えていたクライフには、昨秋、すでにオファーを出していたそうである。が、健康上の理由から断られていたそうである。これでは仕方がないが、ジャパンが今後も目指さなければいけないのは、あくまでトータルサッカーである。これは何もヒディングが韓国で成功したからではない。ジャパンの得意とするスピードサッカーが、このワンランク、ツーランク上に行くためには、ポジションにこだわらない自由なサッカーが最も適していると考えるからだ。さて、その手の事が指導出来る指導者はと言えば、いないことはないのだけれど、
ブランド思考の日本サッカ−協会は選択しないだろうなあ。

7/03/01/ワールドカップ総括
いやあ、大変な一ヶ月でした。なんだか終わってしまうと、あっという間の出来事だったですよね。お陰さまで予選各最終戦と予選の1、2試合を除いて、全試合をほぼオンタイムで見る事が出来ました。前大会(フランス)の時は、全試合をVTRに取ってありますが、実は一度も見ていないので、今大会はできるだけオンタイムで見て、VTRに取らない。という方式にしたのでした。正直言うと、疲れました。お腹いっぱいな感じです。特に今大会では、今迄、僕のサッカ−好きをあきれた目で見ていたカミさんもどういうわけか一緒になって観戦しておりました。朝日新聞の特集号などを保存版にして、勝ち点計算したりしておりました。ある意味、不思議な、そして複雑な光景です。(恐るべしニワカファン!)
まあ、こんな風景が日本各所で見られたのではないでしょうか?
手も使えず、なかなか点の入らない不自由なスポーツから発散されるエネルギーが、かくも人々を熱狂させる事に気がついた方々も多いのではなかろうかと思います。まあ、そうして気がついてくれた人達が、どれだけこれからもサッカーに興味を持ち続けてくれるかが、大事な事でしょう。日本サッカーの氷河期を知っている僕としては、にわかであろうが、勘違いであろうが、今後も興味を持ち続けてくれる人が多くなる事は、期待したい事ではありますけれど・・・。

振り返ってみると、これほど波乱の多い大会は、かつてなかったように思う。いや、なかったのよ。前回優勝チームが緒戦で負ける事は、ままあることなんだけれど、そのチーム(今回はフランスだったね)が予選リーグで敗退してしまうと言うのは、ほとんどなかったことなんだ。それ以外にも優勝候補と目されたチームが次々敗退して行った。ポルトガル、アルゼンチン、カメルーン、ナイジェリア。決勝トーナメントに入っても、それは続いた。イタリア、スペイン。ちなみにこの二つのチームは極東の隣国、韓国が破った物だ。韓国の今大会の大活躍を大会前に予想出来た人が果たしていたのだろうか?僕は彼等と彼等を支えたサポーター、スタッフ、韓国と言う国の総てに対して賞賛を送りたい。別に同じアジアの一員だからなんて、小さい心持ちではない。同じサッカーという言語を理解出来る同じ地球の一員としての事である。
さて、活躍したと言えば、我がジャパンだって、ベスト16に残った。これはこれで素晴らしい事だ。何かと韓国と比べてしまう人もいるだろうけれど、今迄ワールドカップに出場した事があるのは、たった一回のこのチームが、緒戦を引き分け、ロシアから勝点を上げ、そしてチュニジアにも勝利して、グル−プ一位で決勝トーナメントに進出したということは、開催国のホームタウンデジションを差し引いたとしてもかなり奇蹟に近い所業なのである。褒めてあげたい所だけれど、最終戦になったトルコとの戦いや今後の事を考えてみると、それはもう少し先にしておいた方が良いようにも思う。
さて、もう一チーム。そのジャパンが最後に戦ったトルコである。僕は今大会で最も活躍したのは、このチームであると思っている。韓国をベストチームに挙げる人はたくさんいるだろうけれど、意外にこのトルコを一番と言う人は少ないかも知れない。
まず、彼等はノ−マ−クであった割には、かなり完成度の高いチームであった事。特に組織力では、どの試合でも一定のレベルから下がる事はなかった。また個人の能力もたとえば、ブラジル戦においても、決して引けをとる物ではなかったと思う。そして、特筆すべきは、今大会、両ホームチームから勝ちを得たのはこのチームだけであるということだ。あの驚くべきアウェイの中で、淡々とプレーを続けていた。クリ−ンに戦い、激しいプレーはあったものの、きたないプレーはほとんどなかった。その証拠にこのチームに対して、両会場で、ブーイングは、さほど聴こえなかったし、試合後も祝福されていたように思う。もちろんこれには、サッカーだけでない歴史的な繋がりもあったのでは、あるけれど・・・。
次に大きな問題になっている審判問題だけれど、たしかに今大会の審判のレベルは低かった様に思う。各国のトップクラスの審判と言えど、それぞれの国のサッカーのレベルが違うのだから、おのずとその技量が違うのは仕方のない事だと思う。
また、サッカーのルールは、とにかくしょっちゅう変更される。それらは毎年出されるル−ルブック上では統一されている物の、実際の現場や審判の理解度、解釈の仕方でそりゃもう全然違うのである。それを踏まえた上での話だけれど・・・・。
今大会後、早々に姿を消していった列強の国々は、やたらと審判批判を繰り返しているようだけれど、これは、みっともないの一言である。たとえ、どんなにレベルの低い主審であろうとも、試合をして行く中で、そのクセや基準をすぐに見い出し、おおらかに対応出来るだけの力量が彼等にはあったはずである。得点を認められなくても、もっともっとたくさんの得点機会を作る努力をすれば良かっただけである。なにしろ世界最高峰のレベルのリ−グを代表する選手たちなのであるから・・・。彼等はハッキリ言って、試合開始早々から、ただナーバスに判定にイライラし、食って掛かり、より乱暴なプレーに励み、そしてカードをもらい、自分達を窮地に落としていたのは、自分達自身であったことに早く気がつくべきである。
ただ、このまま四年後に向かって行くのには疑問が残る。そこで提案する。現時点で各国次のドイツ大会の審判候補を数名選んでしまうのである。そして、FIFAの名の元にそれこそトップと称される列強の国々で実際に体験をさせるのだ。できれば1年周期でセリエを経験したら次はアルゼンチンとか同じ国で長く経験するのではなく、色んな国で体験させると良い。そして四年後に最終的な候補を絞り込めば良いのである。いかがなものだろうか?FIFAの関係者様。 続く・・・

7/04/02/ワールドカップ中総括
さて、気がつくと、このワールドカップ期間中に、国会では色んな事が決ってしまったようである。えッ?そうなの。みたいなことがたくさんある。いいのか?それで・・・。ちょっと気になる今後の展開である。それにようやく宗男君も逮捕された。まあ、逮捕されていなければ、日本VSロシア戦もその他アフリカ諸国の試合もVIP席で見れただろうにねえ。残念でしたねえ。でもVIP席で観戦させたら、それこそ日本の恥だよねえ。
実は、僕の住んでいる市でもワ−ルドカップ終了後、にわかに市長選で騒がしくなっている。前回の市長選では、陰ながらちょっとお手伝いしたんだけれど、今回は、まったくの第三者である。だから、前回も思っていた事を素直に書いてしまおう。
調布市の現市長さんは、すでに4期続いている。これは地方自治の観点から見ても、良くない事である。ヒディングが2006年迄監督続けるのとは、訳が違うのである。長期政権は、マンネリを生み、癒着を生み、その事に対する危機感を麻痺させる。前回の市長選では、候補者は現役を含み、3名。で、僕が手伝った方は、その長期政権による問題点を挙げ、かつ、かなり奇抜な政策も提案した。そしてかなりの得票を得たし、事実、次の市議選に出たその候補はダントツの一位で当選した。では、なぜ、その時の市長選では勝てなかったのか?簡単に言うと、現市長に対抗する二人の候補者で、対抗票を分けてしまったからである。その二人の得票を足せば、楽勝だったのである。今回の市長選では、その時の反省を踏まえ、前回もう一人の対立候補を立てた政党も対立候補を一人に絞り込む共闘体制を取っていたのだけれど、そこで、また訳の分からん人が出て来てしまった。いや、訳の分からない人ではない。それなりの実力を持った人がまったくの無所属で出て来ちゃったのである。でも出てくるべきではないだろう。正味の話。まずは、現役を落とさなければならないのだから、票を分割してしまうような横やりは入れちゃダメだよ。
正直な話、今、各候補者から声高に叫ばれている政策はどれ一つとっても目新しい物はないし、どの人がなっても同じような物だなあ・・・。としか思えないけれど、とにかく上に立つ人、立ちたい人の理屈は、ホント我がままだし、頭悪いねえ。としか思えないよね。
俊輔がイタリア、セリエAのレジーナに移籍が決った。ようやくである。レジーナは今年から再びセリエに復帰するチームだから、俊輔も出場する機会があるだろう。もう少し明るく、覇気を感じさせてくれるような記者会見ができるようになってほしいね。君は高額の移籍金で期待されて移籍して行く選手なんだよ。レジーナの地元の人達が記者会見を見てどう思うか迄計算して、アピ−ルして欲しい物だ。それがプロなんじゃないのかい?

そもそも、トルシェにしても日本サッカー協会にしても、海外へ行って経験して来い!と言うけれど、いざ、契約の段階で最も大きな問題になるのが移籍金の問題である。日本の選手の値段はは高すぎる。日本国内で実績があっても、それは井の中での話。ワールドワイドな実績ではない。それなのに、Jリーグのチーム同志間と同様の移籍金を要求している。J同志なら、商品価値も同等だろうが、海外のチームにとっては、それは何の意味もなさない。ブラジルにしてもアルゼンチンにしても、若手選手がヨ−ロッパに行く時は、当初は二束三文というのが通例である。無論、特に南米のクラブチームは、欧州のクラブチームに高く選手を売って、クラブ運営をしているわけだから、高い選手ももちろんいる。しかし、チャンスを求めて渡る選手は、本当に安いのだ。そして実績を上げてくる。
今大会大活躍した韓国のソルギヒョンはベルギーのクラブチームに在籍していたが、入団当時は、それこそサンドイッチも買えないくらいだったかも知れない。 しかも、なかなか試合に出してもらえず、辛い日々を送っていたのだ。でも、彼はその中で何かを掴んだのだろう。だから、今大会の彼があるのである。彼の勇気が成功に繋がったのである。
日本のクラブチームは、考えて欲しい。もっともっと長期に渡り安定してクラブ運営して行くためには、今は海外へ移籍金をダンピングしてでもどんどん送り出せ!若手選手は、どこのクラブがどうのでなく、先ず海外に出て行って、そこでチャンスをつかめ!安定から安定への道を歩むのは確かに手堅い方法論だと思うけれど、その事でストレスが貯まってしまうような作業の繰り返しは、無駄以外の何物でもないよ。俊輔だって、「ナカタと比べられるのが嫌だ!」なんて、チンケなことにこだわらずにペルージャに行っていれば、今回の悲劇はなかったかも知れない。間違いなく君には力があったのだから、チャレンジすべきだったんだよ。まあ、今からだって遅くはないよ。もっと明るく覇気を持ち、前向きに頑張ってくれ。