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2003/NOVEMBER


12/29/鬼の笑う話

あっという間に今年も終わってしまうんだねえ。40過ぎてからの一年一年は本当に早い。しかも本人にそんな風に歳を重ねているという実感がないから、尚更なのだ。いやはやお恥ずかしい!
さてさて、色んな事のあった今年を振返ると、ウムム少々ハードな一年だったと思ってしまう。
まあ、それでも後半盛りかえして来たので、なんとかかんとかトントンかな?とまれ、僕らのような商売は、世の中の不景気に一番最初に左右され、景気が良くなって来たときには一番最後に影響される。これは仕方のない事なんだけれど、それでもねえ、世の中が、これだけ壊れて来ていると感じた年もなかったねえ。
それはそれとして、今年最後のここへ来て、なんだか来年はとても忙しそうな気配がしているんだ。お正月もあまり無さそうな感じ。だって、来年最初の納品が1/6にある(結構数がある)。同じ日、新規連載の打ち合わせもある。翌7日、さらに打ち合せのアポ。その上、今年中に返事のあるはずのプレゼンンの答も年明けに来るらしい。決まると年度末納品になるだろうから、これはこれでたぶん強行スケジュールになるだろう。そう言えば、下のドリームワークスも春までには形にしたい。一月の終わりには、再び倉吉に伺う予定になっている。雪の多い時期なので飛行機よりも電車が良いらしい。ムムムまた6時間半も乗車しっぱなしなのか?
そうそう、そう言えば、一時廃刊の憂き目にあっていた既刊の三冊。「ゴリラのジャングルジム」「タムとトムのぼうけん」「ムトトがきたよ」が復刊してもらえることになった。ベネッセからではなく、他の出版社さんからである。
現時点では、どの時期に、どのような形で、どこからなのかと言った詳細は公開出来ないが、復刊していただける事は確実なようだ。これはこれで嬉しい話なのである。新作も作っていないではないのだけれど、現在の出版業界の不況は、それはスゴイもので、なかなか現実化してくれない。(その分 、形態を変えた出版事業や、お仕事が今の僕のメインになりつつあるのだけれど・・・)とまれ、これに伴い、このHPからの上記三冊の販売は終了させていただく事にした。御購入を御考えの方々は今しばらくお待ちいただきたい。出版時期等が決定次第、このHPで御紹介させていただくつもりだ。
ともあれ、今年は世界的にコマッタもんだ!って言う事が多すぎたようにも思う。来年こそは、皆様にとって、また僕自身にとっても幸せな年になる事を祈って止まない。


12/16/人は輪になる花になる・・・かな?

今日は自宅で新しいプロジェクトの打ち合わせ。その中身は、ちょっと絵本絡み、ちょっとサッカー絡み、ちょっとライフワーク絡み、だから、やっぱりと言うか、ちょっとボランティアかも知れない話だった。
でも、この手の事は面白い。袖擦りあうも他生の縁と言うか、ウムム、同じような事を考えている人は、不思議なエネルギーで出会う事に決まっているような気がする。大体の場合、イメージしている事は、ある意味、ドリームワークスだから、最後の最後まで巧く行くと言うのはなかなか難しい。
でもね、こういう出会いは楽しいよ。商売は商売だけれど、商売のプロが商売ッ気なしに夢見ている事は、結構楽しい事が多い。今までもこの手の事は多く経験している。
たとえば、山川さんとのコラボレーションで作った「アニマルハウス」。初版しか世の中に出ず。しかも、ライブツアーに間に合わせてくれと言うリクエストがあって、自分の絵本としてのデヴュ−作を遅らせてまで描いた。山川さんとの出会いだって物凄く偶然で、とあるカメラマンの忘年会でお互いも知らず、偶然の出会いから始まった話だった。
倉吉の特別授業だって、元はと言えば、僕の掲示板が荒らされた事から始まった話だ。一見思わぬ困った出来事から、人の輪が拡がる。そしてそれはだんだん輪になる。そしてその輪はだんだん大きくなって大輪の花になってくれる事を願ったりする。まあ、なかなか大輪にならないから、この世は楽しいのだけれど、たまにはいい目もみたいよね。無理かな???
でも、大の大人が顔突き合わせて、子どもが夢を語り合うような風景ってのは、なかなか趣なビジュアルだよ。久々にコーヒーメーカーで入れた苦いコ−ヒ−飲みながら話し合う僕らのその時間は、とても充実していたよ。いや、ホント

ところで、人の年賀状作ってたら、自分の年賀状作り忘れていました。紺屋の白袴とはこの事かシラン???。多分今年も寒中見舞いになってしまうでしょう。お許しあれ!


12/15/昼間の判断と夜の判断

昨日の日曜日、息子も僕も今年初めてサッカーの練習を休んだ。二人ともノド風邪が完治せず、このまま乾燥したこの時期の屋外に出たら、更に長引いてしまうもんなあ・・・と思ってのことである。特に僕は、まだ本当に仕事のヤマを超した訳でなく、もう一仕事ありそうだから、大事を取ったのである。それでも二人とも寝込むほどでもないから、アナログなサッカーゲームなどしつつ、午前中を過ごしたのであった。
さて、12/14と言えば、忠臣蔵だが、この日のTVメニューには、忠臣蔵に関係する番組は皆無に近かった。代わりと言っては何だが、昼間は天皇杯サッカー、夜はトヨタカップとサッカー一色であったのだ。その一試合目、高校生世代チャンピオン市立船橋とJリーグ年間王者、横浜Fマリノスの試合だが、久々に興奮し、熱中し、応援しながら観てしまった。(実はこの後も引き続き、ベガルタVSアルビレックスも観たけれど、試合のレベル、惹き付けるゲームの力も月とスッポンであった)
試合の結果は横浜Fマリノスが辛くも次へ進出を決めたけれど(PK戦て言うのは「次戦進出者決定戦」であって、「勝者決定戦」ではないのだよ)真の勝者は、誰の目から観ても市立船橋であったと思う。とにかく素晴らしかった。ただ、高校生が一生懸命ガンバッテ!努力しました。デモザンネンデシタ!ではなく、充分に互角以上の戦い方をしていたと思う。いくつかの場面では、Jの選手でありながら船橋の選手を止められずに、キタナイプレーを見せる元代表レベルの姿も垣間見られた。ハッキリ言って、そうしなければ、どうしようもないくらい、船橋の選手達の出来上がりは素晴らしかった。しかし、この素晴らしい試合を過った判断で台なしにした奴がいた。それはこの試合の主審である。この主審はアホか!場を読んでいない。状況判断が悪すぎる。サッカーと言うスポーツの中で、単なる取締官になっている。ほんとこういう所がサッカーをつまらなくする根本なのである。
この試合、善戦しつつも、市船の選手達には疲労の色が見えかくれしていた。そこここで足をつる姿が見受けられた。そう、試合の序盤からサイドチェンジを繰返す横浜の攻撃でかなり「足に来ていた」のである。さらに相手が高校生であるにもかかわらず、繰出されるいわゆるプロの反則技(マリーシアというにはあまりに見苦しい仕業だったと思うけれど)。
増嶋が最初にもらったイエローはそんなきたないプレーを取らなかった審判に抗議したからであった。しかし、それはどう観ても不自然な形で倒されたプレーであって、審判から見えなかったとは言え、それは自らのポジションが悪かったとは考えなかったのだろうか? そういうプレーがあったとは、想像出来なかったのだろうか?それでも「何をこの若造が!!」でイエローなのだろうか?この場面だけでなく、他の場面でも多々繰返されているプレーでありながら、こんな一方的な一律的なイエローはあり得ないと思う。今年は審判に対する暴言には厳しくする。というコミットメントがあったとしてもだ。そして、二枚目のイエロー。どう考えたって、あの場面で増嶋が反則を取ろうとしたとは思えないだろ。バカナ話だ。あれはどう観たって足がもつれたプレーで意識的なものではない。疲労が貯まって足が言う事を利かなくなっただけの事ではないのか?そんな初歩的な事をあれだけ近くで観ていながら判断出来ないバカは審判なんかすべきじゃない。それからの一人少ない市船はそれでも必死にプレーした。見事に立て直した。結果として次に進出出来なかったけれど、彼等のパフォーマンスは素晴らしいものだった。

僕は20数年前「イレブン」という雑誌に絵を描いていた頃から「審判の味方」であると断言して来ている。味方と言うよりサッカーというスポーツにとって(他も同じだけれど)審判というのはモノスゴク重要な立ち場であると考えていたんだ。たとえば、今回のようにアマチュアとプロが戦う試合にしても、入場料を取り、放映権料を取っているスポーツならば、それはすなわちエンターテーメントでなければならないと考える。選手も審判もむろん他の試合を支えるスタッフにしても観戦者を楽しませて返す義務があると思うのだ。その考え方に基づけば、審判と言うのは最も重要な言わば指揮者でなければならない。ウラのゲームメーカーは審判なのだ。その証拠に審判には充分な権限が与えられている。ゲームを最後の最後まで面白く魅せるか中途半端に終わらせてしまうのかは、実はプレーヤーではなくかなりの部分審判に委ねられているのである。だからこそ、今回のような判断は許せない。全ての状況から判断して、あれがシュミレーションなプレーなのか、それとも疲労から足がもつれたプレーなのかは、一目瞭然だと思う。

さて、同じ夜、トヨタカップの試合をさばいたのは、ロシアの審判であった。この試合も延長戦を戦い、最後にPK戦までもつれ込むと言う、昼間の試合を繰返すような熱戦であった。 さすがに世界最高レベルの選手達のプレーだから、マリーシアあり、際どいプレーあり、たぶん判断するのも一苦労の試合であったと思うのだが、この主審は見事にゲームをコントロールしていた。
後半、とあるファールで胸元のカードの入ったポケットまで手を延ばしかけて、結局思い直したようにカードを出さなかった場面があった。(気が付かれた人は何人いるだろう?)正直、カードに値する反則であったと思う。でも彼は留めた。なぜだろう?僕は反則を見のがして良いと言っているのではない。でも少なくとも世界最高峰の試合で、どちらかが一人減ってしまう事の大きさを彼は理解していたのだろうし、そこで退場した選手の今後まで考えていたかも知れない。そこまで考えていなかったにしても、少なくともその判断には、サッカーを楽しむ大人としての融通無礙な心の余裕が感じられた。観戦する人間はもちろんの事、プレーヤーも審判もゲームを楽しむべきなのである。そのために審判に科せられた責任は重い。

追記として、昼間の試合、進出を決めたFマリノスの選手には、サポーターからブーイングの嵐が待っていた。これはこれで日本のサポーターの進歩と認めたい。選手達も負けた市船の選手には満足感が見られ、Fマリノスの選手達はほとんどが俯いていた。


12/13/年末進行??&嬉しいお知らせ!!
気がつくと、もう今年も残りわずかだね。毎度毎度の事だから、いちいち書くのもメンド〜〜なんだけれど、なかなかアップするヒマがなかったのよ。実際の話、今日アップできるのは、風邪で寝込んだからで、ここ三週間ばかりは、異常に忙しかった。めずらしく徹夜もしてしまったし、家から外に出たのは、たばこを買いに行った時間だけなんて日もあった。また、これとは逆に、一日中、外出しっぱなしの日もあった。
その間にどんな仕事をしていたかと言うと、まず、久々のアートディレクションとして、とある整体学院の学校案内を手掛けつつ、その間に、某リクルXX社の雑誌の仕事が5本くらい、点数にすると50点位かな?さらにベネッXさんのステップという子ども向けの本に、木村タッチの動物が10点くらい(久し振りに気合い入りました!)+同じペ−ジで使用するベジェでのイラスト20点位、さらにさらにレギュラーで仕事をしている某アスクさんの月刊誌の仕事が5、6点。それから、絵本仕立ての広告絵本のプレゼンに(大変だったのよ)A4横見開きの絵を二点+ストーリー展開を作り、その上、某マッサージサロンの年賀状を二件分、別デザインで印刷までと、倉吉のお友達の医院の年賀状と御家族用年賀状、さらにさらに、単行本の表紙イラストと、某PR誌の表紙イラスト(三ヵ月分)でしょ。そして昨日お電話がかかって来た仕事、まだ詳細は分からないけれど、これも絵本仕立てのサッカーに係わりそうな仕事が来てる。これも年内にラフを出す予定だから、いやはや、どうなってしまったんだ?てな感じです。年末進行ゆえの忙しさにも思われますが、正直な話、もう少しバラケテ来てくれれば、本当に楽ちんなんだけれどなあ。嬉しいような困ったような・・・。
まあ、そんな訳で、ヤマを超えた瞬間に風邪引いてしまいました。ノドの風邪な感じです。ムムムです。

そう言えば、まだ100%確定ではないのだけれど、かなり高い確率で発言出来そうなレベルの嬉しいお知らせです。
一時廃刊になっていた僕の著作「ゴリラのジャングルジム」「タムとトムのぼうけん」「ムトトがきたよ」の三冊が、来年復刊する事になりました。復刊してくれる出版社やその詳細は、いずれこのHPで紹介いたしますが、とまれ、著作が寝ているよりは、起きていて欲しいと考えていたので、ちょっぴり安心です。ちなみに「森のクリスマス」はまだ寝ています。どなたか起こして下さい!ハハハちなみに復刊が決まった翌日、別の出版社から同じように「復刊したい!」というリクエストが来たりしています。

もうひとつ、地域限定型お知らせですが、来年二月、倉吉でアート工房しにお伺いします。これ以外にも何だか分刻みで色んな事しちゃうそうです。昨年、お伺いした時も異常に忙しく、全力で駆け抜けた感じの滞在でしたが、今度はどうなんでしょうか?ひょっとすると、前回に輪をかけた位に全力ダッシュな気もします。

12/13/その他、諸々
またまた、バカ親話ですが、先週の日曜日、息子のサッカーの練習試合がありました。僕も上記のように超忙しかったのですが、ずっと、机の前に座っているのもいかがなものか?と考えて、行って来ました。(一試合目の審判しましたが、やはり、急激な運動には追て行けず、軽いギックリみたいになってしまい、後は他のコ−チに審判を任せなければなりませんでしたが・・・)

息子はまだ二年生なので、今はまだポジションやチームワークや勝つ意識などは、不要だと考えています。楽しめりゃそれで良いのです。出来うる事なら「ゴールを決める喜び」程度は経験してもらいたいとは考えていますが、とにかく今は、彼らがこれから迎える素晴らしい時期に向けての正しい準備ができれば良いのだと考えています。しかし、一方では、やっぱり試合するからには勝ちたいよね!みたいな暗黙の了解、意識もあったりします。それはそれで仕方のない事だと思います。
まっ、そんな訳で、先日の試合ですが、8人制、オフサイドなし、交代自由、15-5-15Mの試合を三試合して来ました。相手は先日のイレブンカップの決勝で対戦したチームです。先日はその試合3-0で撃破していますから、いわゆるリベンジをかけてやって来た訳です。しかし、敵討ちが武士の習いなら返り討ちもまた武士の習いです(いつから奴らは武士になったんだ?)
とまれ、申し込まれたからには返り討ちにしてやるワイ!と言う気持ちで子供達のモチュベーションは上がりっ放しです。ただし、この日は、我がチームにはエ−スの一人のD君、張りきり屋のO君、いつも全開のR君が欠席していました。それでも三試合、全ての試合をこの間よりも大差で撃破してしまいました。息子は三点取りました。一番点を取った子は10点も取ってしまいました。いつもノンビリ屋のT君も二点ゲットして来ました。スゴイゾ!エライゾ!

この試合、普段は今一つ前に出てこないF君が、前日息子達と特訓をしたGKを志願して来たので、即採用し、GKを任せました。アララ!スゴイジャン!上手いじゃン!使えるじゃン!いやはや素晴らしい出来でした。特に彼自身の表情がいつもより輝いていたのがとても嬉しい事でした。そうなんです。現在の段階で彼等に期待しているのはこういう事です。「自分から積極的に楽しみを見つける事」それによって、彼等はサッカーがますます好きになって行くでしょう。
ムズカシイと思う事にもポジティブに挑戦して行けるはずです。

ところで、良く考えてみたら、15-5-15で三試合と言う事は、フルで出場していれば、大人の試合時間と同じだけ彼等は動いている事になる訳です。もちろん交代自由のルールですから、フルで出ている子はいないにしても、出場時間の長い子は、高校生のそれと同じくらいの時間は出場していると思われます。これはこれでスゴイ事のような気がします。
だって試合と試合の間の休憩時間もせいぜい15〜20分位でしょ。その体力はスゴイナア!しかも試合は午前中で終了し、帰宅してお昼ご飯を食べた後、息子はスッ飛んで遊びに行く訳です。で、帰宅後「何して遊んでいたの?」とたずねたら、迷わず「サッカーしてた」などとのたまう訳です。技術では絶対負けない自信はありますが、体力では抜かれてしまうのは時間の問題なのかも知れませんねえ。恐るべし二年生でした。ハハハ