去年、さんざんハマリまくった曲です。CDも、アシュケナージ/ロイヤル・フィル、バーンスタイン/ニューヨーク・フィル、ハイティンク/コンセルトヘボウ、ヤンソンス/ウィーン・フィル、ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルx2(1954、84年)、オーマンディ/フィラデルフィア管、プレヴィン/ロンドン響、ロジンスキー/ロイヤル・フィル、スクロヴァチェフスキー/ミネアポリス響、ショルティ/ウィーン・フィルと11種類も持っています。この中でベストを選ぶとなると、実はどの演奏にも完全に満足しているわけではないのですが、バーンスタイン盤(ソニー・クラシカル SRCR 9532)になるでしょうか。ちなみに、一時期第4楽章のもっとも速い演奏を探していたのですが、僕が持っている中ではロジンスキーの8分06秒が最速です。7分代はないのでしょうか?
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番「レニングラード」
この曲自体はそれほど好きではないのですが、満足のいくCDが見つからず、いまだにベストCDを探しています。曲は好きになれなくても、演奏は好きになれるCDがきっとあるはずというのが僕の信念なので・・・。この曲は、バルシャイ/ユンゲ・ドイチェ・フィル、バーンスタイン/ニューヨーク・フィル、ヤンソンス/レニングラード・フィル、ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルのCDを持っているのですが、この中ではヤンソンスのCD(蘭EMI 0777 7 49494 2 2)が一番好きです。演奏だけならムラヴィンスキー盤の方が好きなのですが、1953年のモノラルで、あまりに音が悪く、聴きずらいです。ヤンソンス盤は非常に明快で、ムラヴィンスキーの弟子ということもあってか、ムラヴィンスキーの演奏に共通するものがあります。オケが古典配置なのもいいです。
ショスタコーヴィチ:交響曲第10番
この曲は、気が滅入っているときに第2楽章と第4楽章を聴いて元気になるのに使ったりしてます。CDは、カラヤン/ベルリン・フィル、コンドラシン/モスクワ・フィル、コンヴィチュニー/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルのものを持っていますが、何と言ってもムラヴィンスキー盤(ビクター VICC-40256)が一番でしょう。この緊張感と迫力は他の演奏ではちょっと得られません。オケが古典配置なので、両側のヴァイオリンに包囲されて、その間から管楽器の集中砲火を受けているような感じになります。
チャイコフスキー:交響曲第5番
最近、一番ハマっている曲ではないでしょうか。美しくももの悲しい曲です。ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルx2(1972、73年)、オーマンディ/フィラデルフィア管、ショルティ/シカゴ響のCDを持っていますが、最近発売された、ムラヴィンスキーの「幻のモスクワライヴ」(メロディア BVCX-4030)が至上の名演と言えるでしょう。レニングラードでのライヴよりも激しく、音質も良好です。
以上17曲について書いてみましたが、世の中にはまだまだたくさんのCDがあり、人によっては他の演奏がいいと思ったりすることでしょう、僕ももっと色々な曲を、色々な演奏で聴き、その都度自分がどの演奏のどこを、どんな理由で好きなのか、自分に問いかけていくことで、クラシック音楽の知識を増やし、視野を広げていきたいと思っています。
佐伯 享昭
東京大学
理科I類 2年
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