9/5修正版
QUEEN
ブラバン甲子園(大阪桐蔭)
挫折中の天才ランナー・蔵原走は、大学進学を機に入居したオンボロ下宿の竹青荘、通称アオタケのハイジ先輩に強引に誘われて箱根駅伝を目指すことになった。ハイジの飴と鞭を駆使した指導により、練習を始めたものの、ほとんどが陸上素人同然の寄せ集め10人ギリギリで箱根駅伝に出られるのか?そして苦しみながらも走る意味とは。
陸上にはまっっったく興味無くて、箱根駅伝だけは母校が出た時だけ結果を気にしてるレベルなんだけど、本は前から目の端で気になってて、そういう本は縁があるので、先日ふと思い立って買った。三浦しをんは「舟を編む」とか「神去なあなあ日常」とか面白かったので、作家追いまではしないけど気にしてる作家の一人だし。
読後爽やか。まー、ファンタジーだけど。そこが小説の良いところで。今の仲間がいて、昔の仲間はライバルで、焦って空回りしたり、ケンカしたり。話の中心は走とハイジだけど、脇役たちにも人生があるって感じがちゃんとする。でも学業と就職は大丈夫か、大学生?(笑)ムサと神童の落ち着いた会話が微妙に好き。日本語解説だから?