今日の格言

01.05.26
学園ドラマどうよ?


学園ドラマが活気付いている。
金八先生、GTO、ナオミなどなど。今ならR-17とか。
どれも荒れている。
陰湿ないじめ、バカ親、登校拒否、学級崩壊、などなど。

「実際、そんな苦労をしているの?」
と、現役男子高校生に聞いた。すると、
「あれは、ドラマから。ああいうのは、あるっちゃあるけど、無いっちゃ無い」
と笑われた。

さて、自分が学生の時はどうだったのかと思い返してみた。
思い返してビックリ、学園ドラマって今ほど頻繁に作られていなかった気がする。
金八先生も、再放送だったし。
なんでだろ。学校が荒れていなかったわけでもないと思うのだが。
あ、かろうじて、「高校教師」あたりがやってたかなあ。見てなかったけど。
世間では、当時としてはあまりにも生々しいシーンが論議を呼んでいた。
男子学生たちが、「ドラマでエロが見られるなんてウヒ」と喜んでいた気がする。

現在、CHUCOM塾講師バージョンの時には、
今の子を、自分が学生の時とさほど変わらない感覚で接している。
女の子は小生意気で、男の子はアホなのは、昔のままだ。

だから、自分で学園物語を考える時も、
「自分の時代を描いても、現代小説として行けるだろう」
と最近まで思っていた。

けど、書いたものを人に見せるたびに、痛感した。
そうやって書いた学園物語は、あくまでも、
「自分の時代」であり、「現代」ではない。

例えば、写真部は今や暗いイメージは無い。
ガキ大将的存在がいない。
ずるいタイプの人間が増えている。
カッときても、すぐに手を出さない。などなど。

逆に、こんなことも。
ファミコン世代であるCHUCOMが、
小学生時代を思い返して書いた小説「ザコシ」は、
世代ごとに反応が激しく違った。
内容は、「ファミコンを持っていない主人公が、
貧乏なくせにファミコン持ってる級友のところに遊びに行き、
遊んでいるうちにむかついてきてファミコンをぶっ壊す」というもの。
(読みたかったら、ご一報ください。メールで送ります)

上の世代は、
「現代小説を無理して書こうとしてる。そしてただの嫌な話になってる」
という感想。
同じ世代は、
「懐かしいなあ。あった、あったよこういうの。チクリと辛いね」と言う。
下の世代だと、
「プレハブに住んでるような貧乏家庭って、ホントにあったんですか?」
と驚く。

うーむ。

学園ドラマのパターンの変化の歴史って、探ってみると面白いかも。
今度、学園ドラマをピックアップし、 時代順に並べて、もう一考してみたい。
(今回、「格言」でもなんでもないな)


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