今日の格言
01.05.21
それでいい筈だ
今日読み終えた小説「旅のラゴス」(筒井康隆著・新潮社)より勝手に抜粋。
おれは歴史と伝記に読み耽っていた。
(中略)
いつ読み終えるかしれぬそれらの歴史をおれは散歩する暇さえ惜しんで読み続けた。といっても、焦燥とは無縁だった。かくも厖大な歴史の時間に比べればおれの一生の時間など焦ろうが怠けようがどうせ微々たるものに過ぎないことが、おれにはわかってきたからである。人間はただその一生のうち、自分に最も適していて最もやりたいと思うことに可能な限りの時間を充てさえすればそれでいい筈だ。
この一節、とても勇気づけられませんか?
私の場合は、私の持ついくつかの「趣味たち」が歓喜をあげ、
こと私の小説家志望の「夢」は、
失いかけていたその自信を幾分取り戻しました。
なんてね。
ちょっと気取ってみたくなるのも、良質小説読破後の特徴。
はあ、いいなあ小説って。
声に出されると恥かしげな言葉の数々も、
活字だとすんなり入ってくるもんなあ。
もちろん、文章の良し悪しもあるんでしょうけど。
ちなみに、筒井康隆モノははじめて読みました。
SFファンタジーを書く小説家だったとは知りませんでした。
おもろかったです! オススメ!
古本屋で70円は、安すぎ!
よし、私もがんばって書くぞっと!
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