01.11.5
校正の仕事(右も左もわからん編)
私の場合は、通いの校正人。
ほら、雑誌の最後のページに、
「編集協力○×株式会社」みたいなことが書いてあるでしょ。
そういう、他社の雑誌の編集を請け負う会社の、校正チームに所属した私。
アルバイトだけど。
仕事場には、内部の校正チームの他に、外部の人間も呼んでいる。
つまり、校正専門の派遣事務所があって、その道のプロが所属しているのだ。
いろんな仕事や会社があるものだなあ、と感心。
そのほかにも、在宅の校正人などもいて、その道は深い。
さて、仕事内容。
一日中、文字の間違い探し。
本家雑誌社から来た原稿を、こちらのオペレーターがレイアウトし、
その原稿を校正チームがチェックする。
オペレーターのミスが発見された場合、それを指摘し、直させる。
原稿は本家雑誌社に戻り、訂正等の赤字が加わって戻ってくる。
それをオペレーターがレイアウトしなおし、校正チームがチェックする。
なんとも面倒なやりとりだが、こんな事をしてても
週刊ペースで発売される雑誌って偉大。
校正は、雑誌ごとに決まり事が多くて大変。
例えば。(カッコ)は、欧文用ではなく和文用に、とか。
慣れないと見分けがつかない。私は一生見分けがつかなそう。
校正は、ミスが絶対に許されない仕事。
ミスひとつで、大きな仕事を失った苦い経験もあるそうだ。
本家雑誌社からのクレームはもちろん、その記事に関わったすべての人や物、
読者からもクレームがくる。
それらは校正チームに跳ね返ってくる。
恐ろしいことだ。
まあ、新人さんという権力を最大限に行使して、
責任を逃れられる地位に出来るだけ長く居座ろうという魂胆。
でも、私は他人の文章の間違いを見つけることに長けているらしく、
「筋がいい」と喜ばれる始末。まずい展開。
・・・自分の文章の誤字・脱字探しはこんなにも苦手なのになあ。
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