01.10.25
ファミコン交換


中学時代から続いている友人から電話がきた。
何の用事かと思えば、
「ファミコンソフトのとっかえっこしようぜ〜」である。

彼は、64ソフト「ゼルダの伝説ムジュラの仮面」と、
スーパーファミコンソフトの「マリオRPG」を差し出せるという。
それに見合うものを私から出せと、かなり強引に話は進む。

スターフォックス64では、ゼルダにかなわないそうだ。
だから、パイロットウイングス64とウェーブレース64もおまけで付けなければいけない。
一方、マリオRPGに対して、レミングスを出すと申し出たら、
「それはすばらしい! マリオだけじゃ悪いから、ゴエモンつけるよ」とのこと。
レミングスは、近所で50円で購入した事は黙っておいた。

二時間近く話したが結論は出ず、
お互いのソフトのリストを作成して持ち寄り、もう一度交渉しなおすということになった。

買えば済むじゃないか子供じゃあるまいし、とも思うのだが、
一方で、中学時代さながらにドキドキしている自分を見つける。
セコいレベルでの本気の駆け引きが、なんともたまらないのである。




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