01.10.05
フェミニズム一考
アリーmyラブ(原題:アリーマクビール)を見てて、
つくづく思う。
これを見る女の人は「男も見ればいいのに。見るべきだ」
と強く思うのだろうなあ、と。
妻は家庭に入るべき、子供は妻が育てるべき、彼女は清楚な格好をして欲しい、子供を欲しがって当然
という考え方をする男は、
「ブタ」扱い。醜いブタ。ブタ野郎。
骨太男を気取ってもブタ。エッチばかり考えてもブタ。男のブリーチもブタ。
でも、この脚本のすごいところは、
そういう女性視点すべてが正義として描かれていないところ。
理想を追求して破綻する女性たち。
ブタはブタで集まって、お互いを弁護している。
つまり、様々な視点を用意してあるってこと。
夫婦とかで見てたら、ついこう聞きたくなるのだろうな。
「あなたは、今のくだりをどうかんがえる?」
ここの冒頭のように「女の人はこう思うのだろうな」という私の感想は、
アリー的にはブタの部類に入るのかもしれない。
それはそれとして、
こうまで働きたがる女性たち。アメリカならではな気もする。
では、日本は?
こうありたい、という願望の欠落が、主張の欠落が、気になるところ。
その願望なしにアリーを見たら、
なんか怒られっぱなしな気分になる。女も男も。
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