01.08.18
残虐思考
マンガや小説やゲームやテレビで、
「残虐モノ」が大人気だ。
ベルセルクやバイオハザードなどなど。
それは昔も今も変わない。
北斗の拳とかね。
残虐ものは、基本的には悪者が血を吹いてぶちのめされるのを
楽しむものだと考えるが、
悪者は、悪者であるために、
まず善良な老人や子供や女を「ぶっ殺す」。
怪傑ズバットをビデオで見たら、驚いた。
第一話から、ヒロインと、少年が、
とらわれたズバットの目の前で、
悪者にムチでビシビシとしばかれているのだ。
ギャンギャンと泣き叫んでいたぞ。
この内容が当時、大人気だったというのだから驚きだ。
「残虐なものは子供に悪影響」
みたいな暴論は吐くつもりは無い。
そんなこと言うなら、ズバット世代は曲がった大人ばかりであってほしいぞ。
でも、どうやら、残虐シーンを好む人種が多いことは疑い難い。
残虐シーンをふんだんに取り入れて物語を書こうと思うこともあるが、
善良な人が完全な悪者にぶちのめされる事の理不尽さと弱さに頭がきて、
うまくいかない。
ぶちのめされる人は、それ相応の原因をつくりたくなってしまう。
そうして出来上がったものは、逆に、陰惨な「いじめ小説」みたいになってしまう。
ズバットくらいにノリ重視で割り切って書いたほうが、いいものができるのかもしれない。
かも、しれない。あくまでも、「かも」。
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