01.08.14
不幸と間抜けは密の味


他人の「ついてる話」や「うまくいった話」ってのは、
よっぽど話し手がうまくない限り、つまらん。
逆に、他人の「不幸話」や「間抜けだった話」は
わりとどんな条件下でも楽しめるから不思議。
人間=生まれついての悪人、ってことなのかしら。

それはともかく、13日の月曜日は、さんざんだった。

東京ドームに、日ハム×近鉄戦を見に行った。
いつものようにビール買って、弁当買って、
ペットボトルのお茶をリュックの下に隠し入れて。
(ドームは、ビン・缶・ペットボトルは持ち込み禁止)

で、入り口にはいる前の荷物検査。
ここでまずビールを見せる。
「入り口で紙コップに入れ替えてください」と係員。快くうなずく私。
さらに、リュックの中をチラリと見せる。
が、この係員、秀逸。
奥底のペットボトルを発見しやがった。
「これも入り口で入れ替えてください」
嫌だとは言えない。でも、嫌。
このお茶は、ビールの後に、もしも喉が渇いたら、という場合の
いわば「キープドリンク」なのだ。
ビール飲んだ後に、確実に飲み干せるわけがない。
で、私がムスッとしていたら、警備員も応戦体制。
(やるか? やるならやるぞ? やっちゃう!?)
意識下において、先手の探りあい。一触即発。
でも、そんなことしてても仕方ない。
「じゃあ、これいらない」と、ブチギレ気味にペットボトルを係員に渡す。
「はいわかりました。処分します」
目の前で、お茶はゴミバコへと投げ込まれてしまった。

ムカムカっとした気分を抑えつつ、荷物検査終了。
次の係員にチケットを差し出す。
すると、予想外の展開。
「これ、来週の試合のチケットですよ」

結果、先ほどの係員に頭下げて、ゴミバコからお茶を漁って取り返し、
ドームの外でモソモソと弁当を食い、ぬるいビールを飲んで、帰った。

どうしちゃったのオレ、と心底考えさせられた一日。



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