01.08.13
反夢・反目的


今さらながら、ビデオに撮りためておいたドラマ「R-17」を見終えた。
大変面白かった。久しぶりにドラマで熱くなった。

最終回あたりで、
「大人から目的を持てとうるさく言われてつらい」
「夢とか持ったって、かなうはずが無い」
「この先の人生に、いいことなんか無いのはわかりきっている」
などというセリフが目立った。
このドラマのテーマでもある「今の若者の苦悩」の
根幹として位置付けられているように見て取れた。

確かに、夢を持て、目標を持てと説教する
親なり先生なり大人の生き様があまりにもつまらなそうなので、
夢や目標といった言葉に説得力が感じられないのは、わかる。
身のまわりに、つまらなそうな奴ばかりで、気を抜くと伝染する。

でも、ドラマの中での答えとして、
「生きていれば、面白い事は必ずあるよ」
「夢や目標なんて、すぐに決められっこないよ」
というものが、なんかひっかかった。
他力本願というか、受動的というか。

テーマで言えば、
ドラマ「R-17」と映画「耳をすませば」は、
相反している。
非力ながら焦りもがいて自分を苦しめて、
そして自分の目標をねじ切り取った「耳をすませば」が、
個人的には好き。

夢とか目標って、降ってくるのを待ってるだけだったら、
宝くじ以上に「運」を持ってなきゃいかんのだろうし。
苦労なく手に入れたものだと、ありがたみもないだろうし。



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