01.07.21
虐待倫理
幼児虐待、動物虐待。
ニュースで聞くたびに、心が痛む。つらい気分になる。
そういうことをする人たちは外道だとなじりたくなる。
一方で、私は蚊を潰す。ノミを潰す。ゴキを潰す。
それらは何の抵抗もない。
条件反射のごとく瞬殺する。
金魚を愛でながら、夕飯の魚を食らう。
客観的に見れば、グロテスクだ。非道な話だ。
「ねこじるうどん」というマンガを読んだ。
かわいいネコの姉弟が、虫けらを殺して遊んだり、
友人のサルのたんこぶを切り落として食ったりしていた。
吐き気を覚えた。実際吐いた。
私の倫理は、
何を基準に、
虐待の是非を区切っているのだろうか。
今、私の横のテレビでは、
アメリカ人たちが米製ゴジラをしとめて
「やったぞ、ぶっころしたぞ!」と興奮している。
うーん、うーん。
いや、なんでこんな事を思ったのかといえば、
レンタル屋で借りてきた映画「ホワイトアウト」で、
あまりにも登場人物がバタバタ犬死にしてくれたから。
うーん、うーん。
うーん、うーん。
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