01.07.03
千の仮面を


「千の仮面を持つ女」って、ガラスの仮面のセリフだったかしら。

演技しなくても、普通に生活しているだけで、
千の仮面をかぶり分けている自分に気がつく。
ある人にはヘコヘコへりくだり、
ある人には怒ってばかり、
ある人には物分りのいいかんじで。などなど。
対面する一人一人に対して、それぞれの私がいるのである。

そんなのは、誰だってそうなのだと思う。
例えば。一対一で会った時はすごいいい人なのに、
第三者が加わった途端「このバカがさあ」と私を売る、みたいな感じ。よくあること。
無意識に仮面をかぶり分けているわけである。

で、思った。
仮面をかぶり分けるのはいいけれど、
仮面をはずした後に、すごい自分が嫌になるいくつかの種類がある。
お調子者の仮面。
やつあたり仮面。
貧乏仮面。

中でも、貧乏仮面は最悪の自己嫌悪を確実に呼び込んでしまうのだが、
こればっかりはいかんともしがたい。
だって貧乏なんだもん。トホホ。





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