04.06.13
エリックとエリクソン
なんか眠れなくて夜中起きて、たまたま流れてたNHKスペシャル見てた。
ハイチの話だった。
以下、NHKのページから引用。
カリブ海の小国ハイチ。今年独立200年を迎えたこの国は、失業率70%、小学校就学率19%。世界最貧国といわれている。首都ポルトーフランスの路上では、車のガラスふきなどで僅かな収入を得ながら暮らすストリートチルドレンの姿が絶えない。
双子の兄弟、エリックとエリクソンもそんなストリートチルドレンだった。弾圧と貧困の中で両親を亡くし、9歳から路上で生活をしてきた二人は、13歳だった1994年、NHKの取材に応じた。(日曜スペシャル「僕たちはあきらめない」)。
あれから10年、取材班は22歳になった二人を再び訪ねた。思春期を通過し、成人を迎えたエリックとエリクソン。彼らは今、何を思い、これからどう生きていこうとしているのか?
地球上で最も荒廃した場所に、何一つ持たず生まれ出た双子の人生。それは生きるということの根源を見つめる命の記録である。
想うことが多かったので、以下感想箇条書き。
・「僕たちはあきらめない」を昔見たよ。うわあ、懐かしいなあ、よく覚えてたなあ。
・こういう「その後」を扱うドキュメントは、とても意義深いと想う。それだけで興味を惹かれる。
・貧困ドキュメントを見るとき、彼らに感情移入はしていないな。カメラマンに感情移入してるな。
・金、優しさ、家族、憎しみ等々、それぞれにはっきりとした指針があって、怖くもあり頼もしくもあり。
・ストリートチルドレンで流行っている遊び、これがすごい。友達といざこざがあったら、お互い寝込みを襲って、致命傷を与える。怪我したほうが謝って仲直り。死ぬことも多いとか。
・日本人から見たら異常な環境。でもそういう環境で生きていけば、それぞれの倫理観が構築されてゆく。そういう倫理観はそれぞれ個人の中で出来たものなので、善悪はともあれ芯が強い。反面、教育チックな倫理もどきは、芯が弱いことこの上無しだなあと我が身を振り返り。
・彼らにお金をあげても、知人に配ったりして、すぐ無くなってしまいそう。事業とか起こす実力なさそうだし。
・ん、ちょっと待て。なら日本人である自分なら、まとまった金貰ったら、事業起こして大もうけできると言うのか? 株でもやるってか?
なんてグチャグチャと考えながら見終わった。
NHKもいいな、もっとNHKスペシャル系を見なきゃいかんな、と思った。
で、今日の夜やってた「カリブの囚われ人」とかいうアメリカ軍イスラム拘束モノを見たら、
なんだか上っ滑りしてる感じだった。
NHKだからなんでも良くできてるってわけじゃない。そりゃそうだ。
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