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2007年2月 日本長生医学会旭川支部定例研究会公開講座の報告
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いつになく華やいだ雰囲気に包まれた会場。なるほど・・・出席者32名中、半数が女性です。 これだけ女性の多い研究会は、おそらく旭川支部39年の歴史の中で初めてかもしれません(笑)それもそのはず、公開講座の講師は、「FMりべーる」のマダム・ケロコさんです。 通常私たち研究会は、背骨の診断や矯正といった「技術」が中心ですが、今回は「話術」。なぜなら、術者と患者さんの適切なコミュニケーションが治療効果を左右するからです。
治療における会話の有効性は、ペンシルバニア大学のRobert J. DeRubeis, PhDの、うつ病には、会話療法が抗うつ剤より有効かつ再発率も少ないという論文や、ミネソタ大学内科のLawrence C.An博士らによる、禁煙治療は、薬剤療法や行動療法よりもカウンセリングで禁煙率が上昇するといった報告により、医学的に実証されつつあります。 しかし、どちらかと言うと偏屈タイプが多い臨床家にとって「人前で話す」という行為は最も苦手な分野かもしれません。今回は、治療における言語的コミュニケーションの重要性について、長生医学会会員の理解を深めようとするのが狙いでした。
その話は、治療者と患者の関係だけにとどまらず、夫婦関係、親子関係、友人関係、嫁姑関係にまでおよび、ケロコさんの本音とも冗談ともつかないトークはかなり衝撃的でした。
私の旭川支部長として最後の仕事がケロコさんの講演会だったことは、私にとってとても幸運でした。口ベタな会員にマダムケロコを最後の贈り物に出来たことを嬉しく思います。
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本を読む、美しい景色を見る、映画やテレビを見る・・・それだけでなく、そうして見聞きしたものを絵や文章、音楽や言葉で表現する。そうした意味で俳句は最も手軽な頭の運動といえるかもしれません。 日本長生医学会旭川支部では1993年から、研究会の都度会員に返信葉書に俳句を募集し、優秀な句を表彰しています。 1999年に「あさひ句会」と命名された句会には、今年は60投句があり、日本長生医学会文芸部顧問大村基實先生による厳正な審査の結果、下記俳句が入選、新年会の席上で、大村選者から受賞者に直筆の短冊と副賞の図書券が手渡されました。
新年会は「仁泰」のご好意で貸切りにしていただき本格イタリアンに舌鼓。会員のご家族と一般参加者交え宴は大いに盛り上がりました。美味しかったですよ♪ 乾 杯 井出洋継先生
日本長生医学会旭川支部 大村 和彦
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