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平成18年9月 旭川支部定例研究会報告
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哲学者でも宗教家でもない私たちが、なぜこうした問題を考えなくてはいけないのでしょう?実は、私たちの本業である健康を考える上で、この命題は世界レベルで無視する事が出来ない状況になっているのです。世界保健機構(WHO)健康の定義にも、従来の「健全な肉体」「健全な精神」「健全な社会性」に加え「健全なスピリチュアリティー」が盛り込まれようとしているのは公然の事実です。 今回の研究会は、宗教を分かりやすくをテーマに、親鸞聖人の思想を通し、長生医学の宗教性と治療者として霊肉救済とは何かを正面から考えました。 日 程 13:15〜13:30 記念写真撮影 13:30〜14:30「傘寿(80歳)の大村基實先生を囲む昼食会」
乾 杯 間島先生のご発声で、大村先生が出席者のために用意された祝酒で乾杯。 祝電披露 祝 辞 出席者全員から心温まるお祝いのメッセージを頂きました。 挨 拶 大村 基實 先生「おかげさまの世界」(要約)
万歳三唱 大村長生館第一期生 山下幸博先生の音頭で唱和し閉会となりました。
長生とともに歩めるご縁をえて 無事に迎えし定年のとき 倉本萬里 一日に余る仕事の 夜長には 手を合わせている 長生の師に 山崎百合 どっしりと 北の大地に齢草(よわいぐさ) 近藤俊之 齢草 風雪に耐え 八十歳(やととせ)や 近藤俊之 根分けして 北の都に 齢草 近藤俊之 張り艶も 芯も曲がらず 基實傘 市村慎二 まだ傘寿 一芸老楽 白寿まで 市村慎二 <後記> 浄土真宗「願生浄土」という大変難しい演題にも関わらず、僧侶は浄土真宗の自己存在の基盤となる教えを、現代的に噛み砕き、日常の言葉で分かりやすく解説して下さいました。参加者から「とても勉強になった」「分かりやすかった」「宗教に対する誤解が解けた」「今悩んでいる問題の答えが出た」などの声が聞かれ、企画してよかったとの思いを強くしています。私自身も、自分がいかに我儘に生きて来たか、自分の我執を思い知らされ、生かされているという意味をもう一度考え直してみようと思いました。 予てより、長生医学の根幹をなす親鸞聖人の思想を学ぶ機会を考えていましたが、長生医学一筋に歩まれた大村基實先生の傘寿という節目に、こうした勉強会を開催すること出来たのは、大村先生、講演者の僧侶をはじめ、参加者の皆様、遠くは知床より駆けつけてくれた諸先生、会場スタッフなど数え切れない多くの力と縁に支えられているのだと再認識することが出来ました。 「傘寿の大村先生を囲む昼食会」は、僧侶も交え和やかに進行しました。 日本長生医学会旭川支部 大村 和彦
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