「我が子なり、我が財なり」
と思惟して凡愚は苦しみ悩む、
我の我已にあることなし、
誰の子ぞ誰の財ぞ


【出典】 『法句経』

油絵:田中敏治


我が子女を
自慢し
奢るは愚かなり

我が財力に
自惚れ
奢るも愚かなり

子も財も
すべて
仏より
預かるところなれば

我がものと
思うところに
苦悩は生まる

我が身とて
悉くすべては
仏より
預かりしものなれば

入念に
ひたすら
労って労って