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毎月18日更新 安心(あんじん)をお届けします

雑記帳NOTEBOOK

つれづれなるままに

2024/4/18
 ▼沐魚句録
・今日一日寧日予感紫木蓮
・織部皿黒文字添へて桜餅
・春奏づグラススピーカ旅の宿
・渡月橋春の流れやプチ・デジュネ
・解きほぐす絡まるLANや春の雷
・花冷えや思ひは巡る齟齬の謎
・花ぐもり佐藤錦の紅淡き
・コンサート声艶やかに夢見月
・弥陀彼に喚ぶ豈に去かざるべけんや
・釈迦此に遣る豈に去らざるべけんや
▼絵図修復
 「遊女教化」の絵図が、無事戻ってきました。画材の不具合が原因だったとのこと。追加のアクリル板だけの費用で、元通り直して頂けました。
・ゆかり絵図修復終へて桜月 沐魚

2024/3/18

 ▼沐魚句録
・棚曇る手に鬱々と蓬の香
・すれ違ふ少女が運ぶ春の風
・さり気なく柊南天の花香る
・辛夷咲く希望が通ふ並木道
・腰掛ける先々に添ふ猫の妻
・黄昏やリバーサイドの花ミモザ
・花桃や笑ふがごとく枝の先
・団十郎ここ見得にらみ浅き春
・あるがまま自然法爾南無阿弥陀
・八百五十年法爾自然の御念仏
▼鳥山明さん死去
 「ドラゴンボール」や「アラレちゃん」は、子どもとテレビでよく観ていました。これまで夢を頂き感謝!!
・急逝に世界衝撃かめはめ波 沐魚

2024/2/18
 ▼沐魚句録
・手捏ねの花器で侘助俯けり
・サイレンを床で聞く寒の朝
・ふんわりと勢至胸に手外は雪
・春隣孫も総出で七夜かな
・同胞と亡母供養春立ちぬ
・苔生して盆梅語るヒストリー
・独り言つ力囗希咄と宗易忌
・厭ふべし三途に沈む拙き身
・愚痴の身も常楽の門御念仏
・風葉の身厭穢欣淨南無阿弥陀
▼涅槃会
 旧暦二月十五日は、釈尊入滅の日。当山にも涅槃図が掲げてあります。多くの弟子達や鳥獣までが悲しんでいて、キリスト磔の図とは対照的です。
・月円く寂々たるや涅槃の図 沐魚

2024/1/18
 ▼沐魚句録
・年始め地震アラート思考飛ぶ
・休刊二日あり得ぬ事故に謎深し
・初恵比須熊手手にくバス通り
・初売りや余命の豪奢炊飯器
・声絞り弔い告げる松の内
・満天の星洋上のオリオン座
・凜としてただ薫りたる水仙花
・寒念仏鉦を叩くはまさか鬼
・臘雪や天に連なり白く冴ゆ
・春風や戸に迫り来てなほ寒し
▼人工知能
 この頃何かと話題のAIですが、使ってみると、確かに以前では考えられない機能や人間味が感じられて、使いようによっては、すばらしい助手であり伴侶であり、教師ともなり得るものです。
 当然、懸念もありますが、高齢者にとっても、スマホ片手に語りかけてみると、良き話し相手になってくれて、得る物が結構多いです。
・AIと四方山談義日向ぼこ  沐魚

2023/12/18

 旧年中は、大変お世話になりました。先頃発行した絵本『たらの首輪』に描かれている犬種は、あの大谷選手が飼っている犬と同じだと、絵を描いて下さった松村氏から伺いました。『ぼしゅうキツネ一ぴき』の方も引き続き注文受付中です。
 年中行事は、旧来どおり勤めさせていただきます。ご参詣下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。
▼沐魚句録
・冬の陽に御顔耀き不動尊
・鉢植ゑの柚子色付きて枝撓わ
・取りあえず戸口に積まれ泥大根
・老いの眼に銀杏黄葉は眩しけり
・組寺寄り団参の案練る師走
・半年後思ひが馳せる枇杷の花
・喪中はがき思ひ出語り友訪ぬ
・疼く腰背なより迫る虎落笛
・慈悲の雲掴めぬ竜や螾螘なる
・慈悲の雲飛竜乗雲浄土へと
▼謹賀新年
 どうか皆様、家内安全、無病息災、ご多幸でありますよう祈念致します。
◆猫たちと共に年取り今朝の春 沐魚