重ね落ち

この沢の少し上を見ると落差5mほどの小さな滝が落ちている。「日本庭園のような」などという表現を用いるのはこの自然に対して失礼であり高慢である。どのような造園の名人をしてもこの情景に及ぶことなど不可能である。よく見るとこの滝は古来の造園書「作庭記」にある重ね落ちの形をしてるのに気がついた。その瞬間ここに木洩れ日が射した。

いつだって自然の配置と采配は絶妙なんだ。


鬼怒川水系野門沢(栃木県栗山村)
Canon EOS 620
Canon EF28-80mm F2.8-4.0L USM
F22, 8sec.
Ektachrome E100SW

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