【Information】

 初代機長である城達也はこの番組のパーソナリティを降板した直後の1995年に他界した。
番組中のコーナーは「私のレコードアルバム」。コーナー到来のお知らせも機内放送風になされていた。
エンディングの挨拶は「ではまた明日、午前零時に(金曜日は“来週のこの時間に”)お会いしましょう」。
最終出演回では「では皆さま、さようなら。よいお年をお迎え下さい。」と、これまで決して口にする事の無かった「さようなら」の別れの言葉で番組を終了、これがパーソナリティ城達也最期の言葉ともなった。
公式記録としては放送開始から降板するまでの27年以上7387回の間一度も休んだことがないとされている。

☆オープニング
遠い地平線が消えて、 ふかぶかとした夜の闇に心を休める時、
はるか雲海の上を音もなく流れ去る気流は、 たゆみない宇宙の営みを告げています。
満天の星をいただく、はてしない光の海を ゆたかに流れゆく風に心を開けば、
きらめく星座の物語も聞こえてくる、 夜の静寂の、なんと饒舌なことでしょうか。
光と影の境に消えていったはるかな地平線も 瞼に浮かんでまいります。
日本航空があなたにお送りする音楽の定期便 ジェットストリーム
皆様の夜間飛行のお供をするパイロットは私、城達也です

★エンディング(最終回)
日本航空がお送りいたしました、ジェットストリーム
そろそろ、お別れの時間が近づいて参りました。
皆さまのお相手は、わたくし、城達也でした。
25年間、わたくしがご案内役を務めて参りましたジェットストリームは、
今夜でお別れでございます。
長い間本当に、ありがとうございました。
またいつの日か、夢も遥かな空の旅でお会いいたしましょう。
そして、来年(1995年)1月2日からは、装いも新たなジェットストリームが旅立ちます。

夜間飛行のジェット機の翼に点滅するランプは、
遠ざかるにつれ次第に星の瞬きと区別がつかなくなります。
お送りしておりますこの音楽が、美しくあなたの夢に溶け込んでゆきますように。
では皆さま、さようなら。 よいお年をお迎えください