サブタイトル

♪ツイスト・アンド・シャウト(Twist And Shout)

【解説】

「ツイスト・アンド・シャウト」の作者はバート・ラッセル・バーンズ(Bert Russel Berns)とフィル・メドレー(Phil Medley)。 1962年にアイズレー・ブラザーズがこの曲をリリースしてヒットさせており、彼らをオリジナル・アーティストとする資料も多くあるが、 実は、最初にこの曲をリリースしたのは彼らではなく、アトランティック・レコードに所属していたトップ・ノーツというグループ。 本作はビートルズがカヴァーしたことでも有名。
ビートルズによるカヴァーは最初のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』のB面7曲目(CDでは14曲目)。 ジョン・レノンがリード・ヴォーカルをとっているこの曲は、アルバムの最後に収録されている。2テイクのみ録音した内の、最初のテイクが採用された。
その後、この曲は4曲入りEPとしてカットされ、ニュー・ミュージカル・エクスプレスでは1963年8月9日付から2週連続4位、 メロディー・メイカーでは1963年8月17日付で2位のシングル・チャートでの最高位をつけている。 アメリカではシングル・カットされ(B面は、「ゼアズ・ア・プレイス」)ビルボードHOT100で4週連続2位を記録している。 また、CASHBOXでは1964年4月4日付で1位を獲得している。アメリカでは100万枚以上のセールスを記録している。
日本でもシングル・カットされたが、B面はアメリカのシングル盤と異なり「ロール・オーヴァー・ベートーヴェン」が収録されている。
一日中歌い続けたことと、当日風邪をひいていたという事情が重なって声が枯れてしまったジョンは、喉飴でどうにか調子をダマし、喉が張り裂けそうなぐらい 必死に声を出しているが(そのため2テイク録音したが、2テイク目ではジョンの声が出なかった)、それが一世一代の見事なシャウトとなり、 同時にビートルズの代表的ロックンロールナンバーとしても採り上げられ、以降のロックンロールにおけるシャウトはこのパターンが決定的になったとされる。
カヴァー曲でありながら、オリジナル・アーティストのヴァージョンよりも有名になってしまった曲の代表的な例。

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