サブタイトル

♪シー・ラヴズ・ユー(She Loves You)

【解説】

イギリスでは1963年8月23日にリリースされた。B面は「アイル・ゲット・ユー」。
イギリス『メロディー・メイカー』では通算7週1位、約2ヵ月後に返り咲きで再度1位を獲得している(当時としては異例のチャート・アクションだった)。 アメリカではメジャー・レーベルから相手にされず、マイナー・レーベル(スワン)からリリースしたが、ブライアン・エプスタインらのセールス・プロモーションにも拘わらず 全くヒットしなかった。
その後、キャピトル・レコードからリリースされた「抱きしめたい」がアメリカで大ヒットし、ビートルズがアメリカでもメジャーになると、 この曲も他の曲と共にヒット。ビルボード誌では1964年3月21日から28日にわたり週間ランキング第1位を獲得。同誌1964年年間ランキングでは 「抱きしめたい」に次いで第2位を獲得し、この年の1、2位を独占した。キャッシュボックス誌でも2週連続第1位を獲得し、1964年度年間ランキングでも 「抱きしめたい」に次いで第2位だった。
レノン=マッカートニーの作品。ヴォーカルはジョン・レノンとポール・マッカートニー。 二部コーラスになる部分では、ジョンが下のパートを、ポールが上のパートを担当している。
フレーズの繰り返し部分と "She loves you Yeah! Yeah! Yeah!" の部分のみジョージが加わる (ライヴでは、この部分でポールの左利き用ベースとジョージのギターが対に向き合い、"Woo!" で首を振り長髪を振り乱す。 これは「ツイスト・アンド・シャウト」と同じ演出である)。エンディングの "Yeah!" のバックではG6コードが使われている。
プロデューサーであるジョージ・マーティンのアイデアで、曲の冒頭リンゴによるドラムのフィルインに続きすぐにサビの部分から曲が始まる、 当時としては斬新な構成の曲である。また、ハイハットの代わりにバスタムを使用して迫力を出す、エンディングに6thコードを使う、 当時イギリスでは下品とされた "yeah" を連呼する歌詞等、いろいろな工夫の跡が見られる。
「プリーズ・プリーズ・ミー」や「抱きしめたい」などとともに、世界的に彼らの人気を不動のものにしたヒット曲であり、 一般的な「初期のビートルズの音楽的イメージは、この曲にある」と断言してもいいほどの作品との記載がある。 映画「ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!」の劇中コンサートのラスト・ソングだったことも大きな印象を与えた。

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