♪ジョンとヨーコのバラード(The Ballad of John and Yoko)
【解説】
「ジョンとヨーコのバラード」("The Ballad of John and Yoko")は、1969年5月にビートルズがイギリスで発表した
20枚目のオリジナル・シングル曲である。
ビルボード(Billboard)誌では、1969年7月12日に週間ランキング最高位の第8位を獲得。ビルボード誌1969年年間ランキングは第90位。
放送禁止の処分もあって最高で8位とビートルズのシングルとしては振るわなかった。
キャッシュボックス誌でも、かろうじて第10位を記録したにとどまり、年間ランキングの100位以内には入らなかった。
アメリカでは低調だったが、イギリスのミュージック・ウィーク誌では、3週連続最高位第1位を獲得している。
なお、ビートルズのシングルがイギリスで第1位を獲得した最後の曲となった。B面はジョージ・ハリスン作の「オールド・ブラウン・シュー」。
アメリカでは100万枚以上のセールスを記録し、イギリスでは30万枚以上のセールスを記録している。
レノン=マッカートニー作。実質的にはジョン・レノンの作品。リード・ボーカルはジョン・レノン。
ジョンがオノ・ヨーコと再婚した時の騒動を綴った、ビートルズの公式発表曲としては唯一のジャーナリスティック・ソング。
このため、時間を空けずにリリースすることが最優先され、ジョージ・ハリスンとリンゴ・スターの参加を待たず、
ジョンとポール・マッカートニーの2人だけで録音された。
ジョンがアコースティック・ギターとリード・ボーカルを、それ以外のすべての楽器とバック・コーラスをポールが担当した。
それでも、ジョンは「テンポを上げてくれ、リンゴ」とポールに合図を送り、
ポールが「オッケー・ジョージ」と4人で録音している気持ちで臨んでいたという。
この時期のビートルズは人間関係がうまくいかなくなっていた時期であったが、レコーディングはスムーズに行われたという。