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♪アイム・ダウン(I'm Down)

【解説】

「アイム・ダウン」("I'm Down")は、1965年7月にビートルズがイギリスで発表した10枚目のオリジナル・シングル(「ヘルプ!」)のB面曲である。
レノン=マッカートニーの作品。実質的には、マッカートニーの単独作。リード・ヴォーカルは、ポール・マッカートニー。
アルバム『4人はアイドル』のB面に収録の「イエスタデイ」、「夢の人」と同日に録音。7テイク録音され、その最後のテイクが採用され、 正式テイクとなる。コーラスは、ジョンとジョージに加え、ポール自身が行なっている。
オルガンを弾いているのはジョンで、こちらもロックン・ロール心溢れる演奏となっている(よく聴くと、ライヴでやっているのと同じく 腕でオルガンをこする音が聴こえる)。
発表前まで、コンサートのラスト・ナンバーは「ロング・トール・サリー」だった。それに代わるオリジナル曲として、 1965年の特にシェイ・スタジアム公演以降に、演奏されている。1966年の日本武道館でもこの曲である。但し、この曲を演奏し始めた頃は、 ライヴの前半で歌われていたこともあった。
なお、『エド・サリヴァン・ショー』では、2番の歌詞から歌い始めたこともあり、またビートルズ最後のワールド・ツアーのミュンヘン公演の際には、 ポールが冒頭の歌詞 "You tell lies thinkin' I can't see / You can't cry cause you laughing at me I'm down" を忘れてしまったため、 ジョンが慌ててその部分の歌詞を教え、演奏はスタートしたものの、この時もポールは2番の歌詞から歌い始めてしまったために混乱し、 収拾がつかなくなったこともあった。 ジョンがライヴで歌詞を忘れるのは、デビュー以前からよくあることだったが、ポールがそういったミスをすることは殆ど無かった。
また、1966年の全ツアーにおいて「アイム・ダウン」用としてオルガンがステージにセッティングされていたが、ジョンはオルガンを使用せず、 ギターを演奏。当時、ビートルズのライヴへの取り組みが真剣でなかったことが窺える。

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