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   Coffee Break     with Me

 ザ・ビートルズ  THE BEATLES

  A Hard Day's Night ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!

   
ミュージック   music      
 

バナースペース


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 監督は当時、イギリスで短編コメディを作っていたTV界出身のリチャード・レスター。彼は後に「スーパーマンII」を手がけたり、「ナック」でカンヌ国際映画祭グランプリを受賞するほどの名監督になるが、そのレスターが映画界へ進出するきっかけとなった作品がこの作品である。

脚本のアラン・オーウェンは、アメリカでこれまで量産されていたミュージシャン映画のメロドラマといったスタイルを踏襲せず、イギリス気質あふれるコメディ作品にしようと考え、ビートルズの忙しい日常をドキュメンタリータッチで描くことにした。つまり、ビートルズがビートルズ自身の風刺漫画を演じるという作品になったのである。

この作品では4人がそれぞれ主役であるが、特に印象に残る演技を披露しているのが、この作品のタイトルの考案者でもあり、ビートルズのコメディ面を担当していたリンゴ・スターである。この作品で演技が絶賛され、リンゴ自身も演技への自信をつけたことから、次作『ヘルプ!4人はアイドル』やビートルズ解散後の映画作品への出演に繋がった。 アメリカでの成功を念頭においていたため、サウンドトラックも兼ねた同名のアルバムを製作。ビートルズがデビュー後初めて、カバー曲を収録せずに彼らのオリジナル曲のみ収録したアルバムとなっている。しかし当時のビートルズは多忙を極めており、作曲とレコーディングには2週間しかなかったにもかかわらず、クオリティの高いアルバムに仕上がっていることからも、彼らの才能の高さがうかがえる。