ビートルズ来日関連ニュース
しかしそうした歓待の一方で、日本武道館という場所でポップ・ミュージックを演奏する事について批判する者が存在した。街宣車や「Beatles Go Home」と書かれた横断幕の前で街頭演説をする者が現れ、さらに実際にビートルズ側に対して脅迫する者もいた。この為、警視庁は大規模な警備体制を採り、会場内においても1万人の観客に対して3千人の警官を配備し監視を行った。またビートルズ自身も行動が著しく制限され、分刻みのスケジュール厳守および外出の禁止などの措置がとられた。
(マイク・スタンドの不備などの問題は生じたが)コンサート自体は事故や暴動などの問題は生じなかった。むしろ厳重な警備もあって(観客は立ち上がったり近づいたりする事が許されていなかった)会場が静かだったため、メンバーは最初のステージで自分達の音が合っていない事に気づいてショックを受け、次のステージまでに慌てて直さなければならなかった。