Ringo Starr
Storytellers Live
ストーリーテラーズ



ライヴでもやっぱり出来がいい。 


 年の瀬の押しつまった頃に届けられた御大リンゴのライヴアルバムだ!! 「ヴァーティカル・マン」は傑作アルバムなのは知る人ぞ知るところですが、どうもチャート上では芳しくなかったそうで・・・・残念。このアルバムはそのオリジナルアルバムをサポートする意味で発売が決定したというわけだ。ということはセールス失敗の御陰で私達日本人はリンゴのライヴが聴けるという恩恵に預かれたわけ。良いのか悪いのか?

 このアルバムも当然オリジナルアルバムから5曲もやってます。もちろんベストヒットも詰め込んで悪いわきゃない。バックメンバーには常連ジョー・ウォルシュにサイモン・カークが参加していて隙のない見事な演奏です。できの良いアルバムでもライヴで再現するとその落差にガッカリする事も多いですが、「ラヴ・ミー・ドゥー」はライヴでもやっぱり出来がいい。間奏のハープソロなどスリリングなところもありその盛り上りが「リトル・ヘルプ・マイ・フレンズ」につながっていきます。そしてなんと最後にリンゴの迷言までライヴで聴けてしまいました。“指に水ぶくれができちまったぜ!”。
(19981226)




Verticalman
バーティカルマン


私ライブに今度こそ行かせて頂きます!  

前略  衰える事を忘れたリンゴ様!って感じっす。  どうして貴方はこんなに元気なんですか!やはりスリオロシ林檎ジュースを飲んでるんですか?ボーカルといい、曲といい、冴えまくってますね!貴方が若かり頃、イエローサブマリンやオクトパスガーデンを歌ったのは30年も昔ですよ、なのにこのアルバムを聴いてるとまるで続けてレコーディングしたみたいに錯覚してしまいますよ。貴方にはエネルギーがある、今更ながらイイお声をお持ちです、それになによりも豪華な御友人方じゃありませんか・・・。  聞けば彼等を引き連れてまたツアーに出るんだとか出ているとか。 

 前回の来日の時は“また、ビートルズナンバーの生バンドカラオケショーみたいになることを危惧して行きませんでした!申し訳ないです。しかし、こうして完全オリジナルアルバムをリリースされ、尚且つこの出来です。私ライブに今度こそ行かせて頂きます!ですからアルバムからの曲をできるだけ多くやってくださいね。リクエストはアイ・ワズ・ウォーキン、ドリフト・アウェイ、アイム・ユアーズ、などなど・・よろしくお願いします。あ、ラヴ・ミー・ドゥーも良いですよ。曲に第2の命が注ぎ込まれたみたいです。来日お待ちしております。      草々
(19980810)


Brast From The Past
ブラスト・フロム・ザ・パスト


スゴイです、この時期のリンゴは  

 リンゴスターのアップル時代のソロベスト集。ジョン・ポール・ジョージの温かなサポートも受けて発表した曲群は悪くない。ヒットチャート的にも他の3人と何らそん色が無いのがスゴイですこの時期のリンゴは。むしろ歌手リンゴとしてはビートルズ時代よりも輝いているようです。その反面'89年のワールドツアーまでちょっとシーンからは疎外されたような時代が続くだけに、このアルバムまでの時期がまぶしすぎる。バングラデシでのツインドラムも印象的な明日への願い、もろビートルズメンバーを揶揄しているのが微笑ましい「1970年代ビートルズ物語」、ジョン・レノンの作品「アイム・ザ・グレイテスト」など。 ただ、超メジャーなバンドの元ドラマーなのにこのアルバムを聴く限りではその影もないのがちと寂しい気も..........。
(19980131)