ワールドベースボールクラシック(WBC)の日本代表「侍ジャパン」が、大会を制覇しました。アメリカ代表を下し、14年ぶり3度目の優勝となりました。大会期間中、日本列島を歓喜の渦に巻き込みました。
中でも、大谷翔平選手は二刀流の活躍で、決勝戦の最終回にもマウンドに上がり胴上げ投手となり、大会MVPにも輝きました。
決勝戦が始まる前に、大谷選手はチームメイトを鼓舞するために「憧れてしまっては超えられないので、僕らは今日超えるために、トップになるために来たので。今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう」と語りました。夢を夢で終わらせずに実現するためには、諦めずに果敢にチャレンジする強い意志を持つことが大切であることを、大谷選手が言葉と行動で示してくれたように思えました。
今大会で侍ジャパンの指揮を執った栗山英樹監督は、10年前に日本ハムの監督として、それまで非常識とされていた投打の二刀流で大谷選手の才能をプロの選手として開花させ、その後、大谷選手の憧れの舞台である大リーグのエンジェルスに送り出しました。
組織で人の才能を大きく開花させるためには、本人の強い意志や努力と共に、リーダーが良き環境を整え、良き理解者となり、メンバーを信じてチャレンジの機会を与えることが必要となるのでしょう。
今の時代に適応した組織の創り方、チームの創り方を侍ジャパンに垣間見たような気がしました。
2023.04.01
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