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【ノーサイドの精神】

 ラグビーワールドカップが初めて日本で開催されました。日本は1次リーグを4戦全勝で突破し、史上初となるベスト8入りを果たしました。準々決勝で南アフリカに敗れはしたものの、その不屈の闘志は世界のラグビーファンを魅了しました。

 ラグビー用語で試合終了のことを指す「ノーサイド」という言葉がありますが、文字通り、試合が終われば、(サイド)味方(サイド)もなくなるという意味です。

 現在では試合終了の意味で使っているのは日本だけと言われていますが、ワールドカップで試合後に選手もファンもお互い健闘称え合う姿を見ていると、ノーサイドの精神が世界中で受け継がれていることを実感でき感動的でした。

 自国第一主義の国家、利益至上主義の企業、利己主義の個人が世界にはびこり、自分の側(サイド)からしかものを見ようとせず、自分の主張を一方的通そうとする風潮が蔓延する中で、日本人美徳とも通じるノーサイドの精神がもっともっと再認識され、お互いを認め合うことでお互いが豊かになれる平和な社会が実現できることを願ってやみません。

2019.11.01

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