中国の詩人、陶淵明(とうえんめい)の『雑詩』に「盛年重ねて来たらず、一日再びあしたなり難し、時に及んで当に勉励すべし、歳月人を待たず。」とあります。「若い時期は二度と戻って来ないし、一日に朝は二度も来ない。時を逃さず充実した時間を過ごすべきである。歳月は人を待たないのだから。」という意味です。
師走になると、年を重ねる毎に、月日の流れるのが、益々早くなっていくように感じられてしまいます。
時間は人の都合とは全く関係なく流れていきます。一方、人一人の一生には限られた時間しか与えられません。また、過ぎた時間を悔やんでもその時間は戻りません。そして、一生は一瞬の積み重ねであります。
だから、前を向いて、その時その時を充実したものにするよう励むことが、人生を豊かにすることにつながるのではないのでしょうか。
師走にあたり、時間の大切さを痛感させられる今日この頃です。
(2012.12.01)