昨年は激動の時代を象徴するような出来事が数多く起こりました。東日本大震災、福島原発のメルトダウン、タイの大洪水、欧州債務危機、超円高、首相交代、大阪維新の会のダブル選挙勝利、アラブの春、ビンラディン殺害、金正日死去、等々、国内外で政治経済の混迷の度合いが際限なく増しているように思えます。
社会が抱える様々なリスクが顕在化し、喪失感が蔓延する中で、政治経済が方向感を失い、漂流しているように感じられますが、そんな混迷の時代であるからこそ、原点に立ち帰り、いつの時代も変わらない本質的な価値を大切にすることが、道を見失わず、変化を好機として捉え、混迷の向こうの希望の芽を育てることに繋がるのではないでしょうか。
辰年の新年にあたり、変化の渦を上昇気流に変えて、日本の社会・経済が再び昇り龍のように、天に向かって真っ直ぐに昇っていくことを願ってやみません。
(2012.01.01)