周囲をぐるりとレストランとカフェに囲まれたナヴォーナ広場。紀元1世紀に作られた競技場が元になっているので、かなり大きいです。
場の中央には、この広場のシンボルである3つの噴水が並んでいます。「ネプチューンの噴水」(下写真)、ベルニーニ作の「河の噴水」(右写真)、「ムーア人の噴水」です。

この「河の噴水」は、ナイル川、ガンジス川、ドナウ川、ラプラタ川という世界の4大河川を擬人化して表したものとなっています。
そして、この「河の噴水」には、面白い逸話が残されています。

場に面してサンタニェーゼ・イン・アゴーネ教会が建っています。この教会を設計したのは、バロック時代の巨匠、ボロッミーニです。しかし、ベルニーニは彼と仲がすごく悪かったので、『見るに耐えない建物』と酷評。

さらに、自身の噴水の像に、教会が目に入らないようにと、頭から布をかぶせ、その上、「倒れてきたら困るから」と、教会に向けて手を伸ばしているそうです。

私の写真で、その様子が分かっていただけますでしょうか?この話はどうやら後世に作られたもののようですが、2人の仲が悪かったのは事実だとか。上手いこと言いますよねぇ(笑)。