2006年に友人達と訪れたローマで入ったエノテカ。あまりに素敵だったので、翌年の今回も足を運んでみました。

エノテカ(enoteca)とは、ワインを売っているお店のこと。店内で、ワインを飲むことも出来ます。簡単なおつまみしか食事を出さない店が多いようです。

ローマのナヴォーナ広場の南にあるCasa Bleveという名前のエノテカ。細い路地にあり、入り口もさほど大きくなくて見落としそう。大きな看板も出ていません。中へ入ると、当然、所狭しと並べられているワインに、ペーストやジャム、チョコレートなどの食材も扱っています。「中で食べれますか?」と、お店の奥へ通してもらうと・・・。

入り口からは想像の出来なかった広い空間が広がっていました。内装もエレガントです。食事をしている人たちも、心なしかハイクラスな方々ばかりに見えちゃいます・・・。

壁沿いにガラスケースが置かれていて、その中は食べるのがもったいないくらいの、色とりどりの前菜が並んでいます。どれを食べるか尋ねられましたが、とてもじゃないけど決められないので、おまかせでお願いします。ケースの上に、プンタレッリを見つけたので、これはつけてもらうようにお願い。プンタレッリとは、冬のローマでしか食べられないという野菜です。せっかく冬のローマに来たのだから食べとかないとね。食事はミスト(ミックス)にしてもらい、トスカーナの赤ワインを注文です。リストからワインを選んでいる間に、グラスにスプマンテを注いでくれました。そして、ソーセージが載せられたお皿が登場。前菜なのか?

ピンクの方は、モルタデッラ。濃い色の方は、初めて食べる味でした。色の通り、モルタデッラよりも濃い味。サラミに近いのかな?食感は柔らかいんですけどね。ワインが進む味・・・といいたいんですが、スプマンテがあるので、まだワインに辿り着いてません(笑)

そして、メインのお皿が運ばれて来たのですが、右の写真のものが2皿。ひとり1皿のようなんですが、どう考えても食べきれそうになかったので、多いので1皿でいいです、と言ってミオマリート(旦那さま)と2人でシェアすることにしました。周りを見回すと、みなさん、1人で1皿を食べてらっしゃいましたが、私には食べられません。だいたい、そんなに食べたら、ワイン飲めないじゃん。


モルタデッラ(ソーセージの一種)と、
名前の分からないソーセージのようなもの



食べちゃうのもったいないです・・・(涙)




ごちそうさまでした♪


食後酒にドルチェにカフェ
目だけでもお腹いっぱいです。どれも美味しいのですが、私が特に気に入ったのが、ズッキーニの花の中にペーストを詰めたもの。何に詰まっていたのか忘れちゃいましたが(笑)、レバーのペーストも美味しかったです。ワインも進み、お皿は空っぽ。でも、本当に、もう1皿を遠慮しておいて良かったです。腹八分目(ホントは、腹9・8分目くらいでした)で、心から楽しむことが出来ました。

周りの人たちの2分の1しか食べておりませんが、お腹はもういっぱい。食後のカフェを注文します。が、その前に、食後酒のモスキートが登場。もちろん、残さずにいただきましたとも!(笑)。

カフェには、当然のようにドルチェ(デザート)が付いてきます。ビスコッティに、パンドーロみたいなもの。コーヒー豆をチョコレートでくるんだもの。このチョコレートが美味しいんですよね。これはお店でも売られています。

今回は、お土産にとこれとは違うチョコレートを購入してみました。どんなお味でしょうか?

午後1時過ぎに一番最初にのお客としてテーブルに着き、食べ終わったのは3時近く。賑わっていた店内もずいぶんと空いて来ています。さすがイタリア人、食べる量もスピードも私たちはかないません。この日、食事をしていた外国人は私たち夫婦だけ。そういえば、最初にここへ友人と訪れた時に、食事が終わった頃、お客のエレガントな紳士に声をかけられました。「英語が話せますか?」。何を聞かれるのかと身構えた私たちに、「この店をどうやって知ったんですか?」と彼。雑誌フィガロのローマ特集に載っていたんです。「それはいい本ですね」と言い残し去っていった彼が私たちの存在を不思議に思ったとおり、地元の人が訪れるスポットのようです。

ビジネスランチと思わしき若いビジネスマン3人組。食後は、ひとりの案内でお土産も購入していました。奥の席のスーツ姿の男性3人組は、重役にしか見えないんですけど・・・。お店の雰囲気に相応しくない私たちでしたが、ふと見ると隣のテーブルのほうが不思議な取り合わせ・・・。

10代前半の女の子と、40代くらいの男性の2人組。彼女は、ミネラルウォーターのグラスにオードブルを食べていました。静かですが、笑顔も飛び交い、話は弾んでいる様子。あの子、どう見ても子どもやんなぁ??と言う私に、ミオマリートの見解は、「両親が離婚して、ひと月に一度の娘とお父さんが会う日」。さすがに、どんな関係ですか?と聞くことは出来ませんでしたが、いい推理かも!?(笑)

ローマの、VIA DEL TEATRO VALLE 48/49にこのエノテカはあります。ローマに行く機会があればぜひ足を運んでみてください。味と雰囲気は、ばっちり私が保証いたします。