を歩いていると、突然、何の前触れもなく遺跡が現れ、驚かされるのがローマなのですが、このトッレ・アルジェンティーナ広場もそのひとつです。

パンテノンより南へ200メートルほど。共和制時代に建設された4つの神殿のあとだそうです。このひとつの前で、カエサルが暗殺されました。

遺跡の中に入ることは残念ながら出来ませんが、一段低いところにあるため、上の歩道から満足いくまで眺めることが出来ます。

目の前は、トラムの停車場です。トラステヴェレに滞在していたので、毎日のようにここからトラムに乗っていました。なので、私たちにとっては、“遺跡”というより、“トラム乗り場”でした。こんなところも、とってもローマらしいですよね。

この広場から南へ行ったところに、クリプタ・バルビ(Museo Nazionale Romano Crypta Balbi)という博物館があり、そこではこのトッレ・アルジェンティーナから発掘された土器、工芸品等を見ることが出来ます。



   
そして、この遺跡のもうひとつの見所といえば・・・、彼ら。

猫たちのお昼寝の場となっています。私が訪れたのは1月だったのですが、お天気の良い昼下がりは、ほらこのとおり。ローマでは、コロッセオでもフォロ・ロマーノでも猫を目にしますが、ここは人間立ち入り禁止なだけあり、猫天国のようでした。

まさに、ロダーリの短編『猫とともに去りぬ』そのものでした。思わず、おじいちゃん“アントニオ氏”を探しそうになりましたもの。