Portovenere−タイトル
 


リヴィエラ海岸を西から東へ。Arassioより、次の宿泊地“Porto Venere ポルト・ヴェーネレ”へ。午前中、Arassioのビーチで遊んだ後、列車で“La Spezia ラ・スペッツィア”へ向かいます。このLa Speziaは、ほぼ、トスカーナ州との境目近く。東リヴィエラ(リヴィエラ・ディ・レヴァンテ)の東端、終点であります。なんでもこの町はイタリア屈指の軍港なのだとか。大きな港に浮かぶ軍艦。海兵服を着たお兄ちゃんをたくさん見かけました。
La Speziaで列車を降り、本日の宿泊地であるPorto Venereまではタクシーで20分程の道のりでした。ここへは2泊する予定。Cinque Terreと呼ばれる5つの村へ行くため、便のよいPorto Venereに宿をとったのでした。私は、Porto Venereに泊まるんだと思いこんでいたんだけど、どうやらホテルのあるところはPorto Venereではないみたい!? Le Grazieという町のようです。いったい私は、今どこにいるんだぁ!?(笑)
ポルトヴェーネレの港
ポルトヴェーネレの町並み ホテルのフロントで教えてもらいました。私たちが今いるところは、Porto Venereから湾をひとつ越えた。Le Grazieというところ。Cinque Terreへ向かう船は、Porto Venereの港から出港します。ホテルからPorto Venereまでは、バスで10分ほどだそうです。これでやっと、どこにいるか理解することが出来ました(笑)。ホテルの周りをウロウロしてみたけれど大したお店もなく、定期船が着くような波止場も見あたらなかったので、ドキドキしてたんです。
宿泊したホテルにもリストランテがあったのですが、隣にあるトラットリア“Da Pietro”で夕食を取ることにします。ここに来たらぜひ、試してみたかったのが、Cinque Terreというヴィーノ(ワイン)。世界遺産にも指定されているCinque Terreの名をとったDOC(統制原産地呼称)ワインです。
この晩のメニューは、海の幸のアンティパスト(5皿も来て、ドキドキしてしまいました。どれだけ食わすねん!ってね)、ムール貝(Zuppaと書いてあったので、スープだと思って注文したら貝がやって来てビックリしました)、それとタコのスパゲティだと思って注文したら、タコではない何かのトマト味のスパゲッティ。うーん、食事は冒険ですね(笑)。でもどれも素朴な田舎の味、といった感じで非常に美味しかったです。食後にフルーツ(桃とブドウだった)と、コーヒー。ワインを1本頼んで、72,000リラ(5,000円弱)でした。
それにしても日本人って小食!?というか、彼らが食べ過ぎなんですよねぇ。どこのレストランで注文しても「え?それだけ!?」っていう顔をされますもの(笑)。
港より町を

船上より教会を崖の上の教会

教会より
Porto Venereは、斜面に広がる町。港から、ひとつ通りを外れると、急な斜面沿いに建物が建ち並んでいます。頂上には、城壁らしきものと教会が見えます。岬の先端にあるのは、サン・ピエトロ教会。白とグレーの縞模様がきれいな、ジェノヴァ風ゴシックの教会です。ここからは海岸線が見渡せて、登ってきた甲斐がありました。

1999.07