Montepulciano−タイトル
 


Montepulcianoに到着! 1997年7月29日日曜日。ローマを出発して、約4時間。やっとトスカーナの小さな町、“Montepulciano モンテプルチアーノ”に到着しました。ローマのテルミニ駅では、乗るはずだった電車が来ない!!という、イタリアではありがちなアクシデントに見舞われたものの、無事モンテプルチアーノまで来ることが出来、第一の難関(先は長い、という話も・・・!?)クリアといったところでしょうか。ここで明日から2週間、イタリア人の家庭にホームステイしながら、語学学校に通う予定です。
さて、この町モンテプルチアーノは、標高605m、丘の上にある城壁に囲まれた小さな小さな町です。ローマ・テルミニ駅から、電車で約1時間半、“Chiusi−Chianchiano”駅で下車。そこからバスに乗り換えていざ、モンテプルチアーノへ。学校のパンフレットをもらってはいたのだけれど、実はあまり読んでおらず、ローマからの行き方が定かではない。まぁ、行けば分かるよね。などというとんでもなく軽い気持ちで日本を出発したのだけれど、ホントに無事に着いて良かった。

テルミニ駅で尋ね、Chiusi駅でも駅員さんに教えてもらって、何とかバスに乗ることが出来ました。バスの運転手さんに、「この学校に行きたいの」とパンフレットを見せると、学校の近くについたら教えてくれると。乗り合わせたおじいちゃんと話している間にバスは出発。バスはずんずんと、とてつもなく急な山道を。もしかして、私はとんでもないところに行こうとしているのでは・・・と少しドキドキ。ぼんやり、外の景色に心を奪われていると、「着いたよぉ」という運転手さんの声。スーツケースを下ろしてくれて、「あれが学校だよ。」と教えてくれたのはいいのだけれど、指さす先はといえば、目も眩むような城壁の上。あれ、と言われても私には、壁しか見えないけど・・・。どこに町があるというのだろうか。
親切な運転手さんにお礼を言って、仕方がないのでとりあえず、“あれ”まで行ってみることにします。スーツケースを抱えて、まさかこんなところで、山登り(!?)するハメになろうとは・・・。もしかして、前途多難!?。急な階段を重たい荷物にフラフラになりながら登りきり、“あれ”に到着。
下から見るとただののっぺりとした壁だったのに、中に入るときれいな町じゃないですか。中世で時間が止まっているみたいな佇まい。語学学校に来ている学生しかいないんじゃないの?と思ってしまうほど、町の人をあまり見かけない小さな町ですが、ホテルもいくつかあって(しかもリーズナブルな模様。私は泊まってないんですが。)フィレンツェからバスが出ているし、観光にもオススメのところです。

町に着いたらまず学校に来るように、という旨のFAXをもらっていたので、歩きにくい石畳をスーツケースがらがら言わせながら、一番に学校へ。古めかしい建物の重厚な扉を開け、職員室を探します。先生方はとてもあたたかく迎えてくれました。当然ながら、先生は皆イタリア人。ということは、学校のことやこの町のことを教えてくれるのも当然イタリア語。なんとなくは意味が分かるような分からないような・・・。この調子で2週間、無事過ごせるでのしょうか。まぁ、勉強をしに来たのだから、帰るときに話せるようになってたらいいのよね。 無事、ここまでやって来られたで良し、とすることにしましょう。
サン・ビアジョ教会
Chiesa di S.Biagio
天気のいい日はぼんやりひなたぼっこ
町角にて 車にスーツケースを積んでもらって、いざ、ホームステイ先へ。ホストファミリーは、シニョーラ・ブルーナ。60何歳かの(何度か訪ねたけど、私には聞き取れませんでした)ひとり暮らしのおばあちゃん。絵に描いたような(?)イタリア人のマンマという感じの人でした。部屋も明るくてきれいだし、窓の外は、これぞトスカーナ!!という風景。ここで2週間。予想以上の素敵な日々を送ることができそうです。
月曜日。さぁて、いよいよ緊張の授業初日。昨晩、新入生と先生方との食事会があったのですが、みんな勝手に盛り上がっていただけので、誰が生徒で誰が先生なのやら。とりあえず、日本人が何人かいるらしいので、ちょっと安心。
授業は8:45から。家を8:30位に出ると間に合うのかな。10:15まで1時限目。その後30分間のパウザ(休憩時間)を挟んで、12:15までが2時限目。12:30から13:30までの授業で1日の授業はお終い。
私のクラスは、ドイツ人、オーストリア人、ロシア人、そして日本人2人の計7人。日本人のKayoちゃんは、1週間前に日本からやって来て半年間この学校に通う予定だとか。「超」初心者クラスに入れてもらったので、授業にはなんとかついていくことができました。先生は美人で親切だし。クラスは2人の担任制で、1時間目の授業が終わると2時間目は違う先生。3時間目は1時間目と同じ先生。で、次の日は前の日に2時間目だった先生が、1時間目と3時間目担当という具合。初日はあいさつの仕方から始まり、簡単な自己紹介。そして、名詞の女性形と男性形の説明。次に定冠詞の男性形と女性形。このあたりに来るとだんだん私の頭の中は怪しくなってきます。でも、たった2週間なんだし、しゃべれるようになろうというのが無理な話。お勉強は日本に帰って学校に通うことにして、とにかく雰囲気だけでもしっかり楽しまなくちゃ。 町のはじっこにある教会
町のはじっこにある教会


 

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