Lucca−タイトル
 


城壁の上の並木道
城壁の上の並木道
以前手に入れた雑誌のトスカーナ特集。“Lucca ルッカ”の並木道がそれはそれはきれいでした。今回のイタリア滞在中に行けたらいいなと、切り抜きをスーツケースの中へ。

私は、モンテプルチアーノ滞在中にルッカを訪れたのでバスでの移動となりました。
まず、必要なのはルッカへ行く方法。どうやらフィレンツェからバスが出ているみたい。これで第1段階はクリアしたようなもの。着いたも同然!?。なにしろ私が日本から持っていったガイドブックに載っていない町、モンテプルチアーノから移動するのですから、無駄足を踏まないように注意しなくちゃ。
それでは、フィレンツェへ出発だぁ〜。モンテプルチアーノからフィレンツェ行きのバスが出ているのは確かです。次はバスの時間。1時間に1本くらいの割合らしいので、注意しないと1日を棒に振ってしまう事に・・・。一番確実のは、やっぱり直接見に行くこと。これしかないと、バス停へ。
おぉ、張ってある。これ、これ・・・・???。おかしいなぁ。バス会社がひとつしかない。確か、何社かあったはず。そうだ、インフォルマッツィオーネ(インフォメーション)に行って教えてもらおうっっ!!。坂の途中の教会にあるインフォルマッツィオーネは午前中しか開いていません。ちなみに、銀行も同じ。商店も昼になると一度店を閉めて、夕方にまた開けます。旅行者の私としては、一番観光したい時間に、店は開いてない、銀行で用を足せない。というのは大変不便で、もうちょっと働けよぉ〜、と最初は腹を立ててました。
しかし、慣れると別にどうってことない。 あくせくしてなくて、優雅でいいじゃないですか。うらやましいくらいです。ただ、インフォルマッツィオーネくらいは一日中開けていて欲しいな。路頭に迷ってしまいますから。
インフォルマッツィオーネで時刻表を入手成功(といっても係りの人がメモ書してくれたものですが)。ついでに、シエナ行きバスの時間も手に入れ・・・。OK、OK。これで、ルッカに着いたも同然。
しかし念のため、もう一度バス停に行って再確認してみることにしました。すると・・・、これが違うのよね。もらった時刻と、バス停の時刻表とが。どうしようか。このバスに乗り遅れると、目的地に午前中に着けないし・・・。
学校のセレクタリア(職員室みたいなもの)で時刻表がもらえると聞き、早速行ってみることに。セレクタリーのアイケが、どこに行くの?と時刻表をコピーをしてくれました。
時刻表といっても手書き。数字を横線で消して書き直してあったり、“6”だか“0”なんだかよく分からなかったり・・・。その机の上にあるパソコンは何の為にあるのだろう、とハイテクの国の日本人である私は思ってしまいましたが、まぁ、味があっていいじゃないか、ということにしておきましょう。
さぁ、これで明日の予定を立てられるぞ!!。念願のルッカだぁ。と思ったのも束の間。今もらってきた2つの時刻表と、私がバス停で控えてきた時間が、てんでばらばら。仕方がない、ここはイタリア必勝法!?。一番早い時間のさらに10分ほど前(イタリアでは、遅れて到着するのは当たり前。でも、時々早くやってきて私を置いていってしまう)にバス停に行って、ちゃんとバスがやってくることを祈りながら待つ。これしかない。めんどくさいけど、一番確実だものね。となれば、明日は早起き。今日は早く寝ることにしよう。おやすみなさ〜い。
街角にて
時間が止まっているよう・・・ さて、次なる難関はバスの切符。ホームステイ先のおばあちゃんは、「バスの中で運転手に言えばいいのよ、外で切符は売ってないからね」なんて言っていたけど果たして本当なのか!?。
バス停のそばのBarへ行き、「切符あるぅ?」と聞いてみる。「フィレンツェならあっち」と、にいちゃんが何か言いながら指を差す。えっ!?何なに?分からないよ。別に切符売るくらい右のカウンターでも左のカウンターでもいいじゃない。あっ、隣の店で売ってる、と言っていたのね。失礼しました。ありがとう。
フィレンツェ行きの切符を無事購入することができました。売ってるじゃない〜、おばあちゃん。バスの中でも切符を売ってもらえるかもしれないけど、イタリア語の分からない私には、持って乗るのが確実。また、前みたいに切符がないなら下りろ!!ってなったらイヤだしね(経験済み)。 ふぅー。ルッカに行くどころか、モンテプルチアーノを出発するだけで、疲れ果ててしまいました。結局バスが到着したのは30分以上も待った挙げ句の、8:30。インフォルマッツィオーネで教えてもらった時刻通りでした。努力の結果(ほとんど無駄な苦労か!?)バスに無事乗り込み、あとは座っているだけで(当たり前です。さすがにイタリアでもね)フィレンツェ到着。所要時間は約2時間。
ここでは、バスの乗り継ぎはスムーズにいきました。さすがは大都会。バスターミナルだってあります。タクシーが存在しないというようなちっちゃな町、モンテプルチアーノとは違います。時刻表を見たあと、バスターミナルの切符売り場のにいちゃんに「これでいいのよね」と確認できちゃったりします。Barで切符を買ったついでに次のバスの時間を尋ねると、「そこのバス停で待っていたら1時間に1本やってくるから」という返事をもらったことがあります。いやそうじゃなくて、10分後にくるのか50分後なのかを教えて欲しいなぁって・・・。
なにはともあれ、このまま行くとあっけないほど無事にルッカに到着できそう。一安心。やれやれ。
城壁の上より、堀を


 

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