旧市街の西側にはCastello お城があります。11世紀に建てられたものを、その後、フェデリーコ・セコンドが再建したのだとか。

お城よりも私が興味を引かれたのは、堀の中でサッカーをする子ども達。確かに、邪魔は入らないし、絶好のサッカーコートです。でも、堀の中に降りるのはよいけど、帰りはどうするのかしら?ボールを持って、壁をよじ登る??。堀に階段は付いていませんからね。そういえば、昔、フォルリのお城で堀に降りたものの、登るのに一苦労して真っ青になった私です・・・。
海の近くに建つのは、San Nicola サン・ニコラ教会(左写真)です。バーリの町の守護聖人である、聖ニコラがまつられています。ロマネスク様式のこの教会の入り口には、不思議な生き物が(下写真)。


旧市街の中心には、薔薇窓が印象的なCatedrale カテドラーレ(右写真)。11世紀前半に建てられた大聖堂です。
さて、歩き疲れて来たので、ホテルへ戻りひとやすみすることにします。その前に忘れちゃいけないことがひとつ。駅から旧市街のほうへ向かって一直線に延びる大通り、Corso Cavuorにあるジェラテリアへ寄り道です。店内には、『Cone D’Oro』の貼り紙がありました。『金のコーン賞受賞のジェラート』ってところでしょうか?。その前に、こんな賞があるってことを知りませんでした・・・(笑)。

南イタリアの夜は遅い。レストランは、夜の8時半にならないとオープンしない、とは聞いていたのですが、そうはいっても開いている店もあるだろう、と7時頃にホテルを出発しました。カテドラーレでミサをしていたので、少し覗いた後、お昼の散歩中に目をつけていたレストランに到着したのが、7時15分。まだ準備中でした。さてどうしたものか。こんなことなら新市街で買い物をしていればよかった。意味も無く付近を歩いていたけれど、それにも飽きたので、広場に腰掛けて待つことにしました。

5月のプーリア州。昼間は夏の陽気とはいえ、陽がかげると少し冷えます。気が付くと、私たちのいた広場に人が増えてきました。手持ち無沙汰っぽく腰掛けている数人のグループがいくつか。もしや、レストランのオープン待ちか?。8時を回り、レストランに人影が見え出したので、聞きにいくと、8時半からオープンとのこと。ちぇっ、やっぱり話どおりだったのか。さすがに、外で待つのは飽きたし、寒くなってきたので、近くのBarでビールを飲みながら待つことにしました。ちぇっ、最初からこうしておけばよかった。再び、レストランへ向かうと、ものすごく賑わっていました。広場で待っていた時にも見かけたのですが、海兵隊のグループがいくつか。有名な店だったんですかね?。
店の外に炭焼きのグリルが並んでいて、美味しいものを食べさせてくれそうな予感がしたので、私たちはここを選んだのですが。Ristorante Al Pescatore。レストランの名前にも惹かれるものがあります。その名も漁師のレストラン。アンティパスとに蛸のマリネ。プリモ・ピアットには、プーリアの名物である耳の形をしたパスタ、オレキエッティのトマトソース。セコンドには、ガンベロッティ(海老)のグリルを注文。どれも美味しかったです。特に海老が激うま!。また、このレストランに食べに来たいぃ!!。

食後はお散歩がてら、ぶらぶらホテルへ。今年のバーリでは、ベイビーピンクとピスタチオグリーンが流行のようです。すれ違う若者、男女問わず高確率でこのどちらかの色をまとっています。ベイビーピンクのパンツを履いた10代後半のラガッツォ。日本であの色の服を着ている男の子って見たことないですね。昼間の散歩中に私、フルラでこの2色を使った鞄を見つけたんです。買っちゃおうかな・・・。

2005.05

PS.数日後、ローマへ戻るとこの2色は一切、見かけることがありませんでした。バーリはショーウィンドウほぼ全てがこの2色で埋まっていたのに。バーリ限定流行?