Alberobello−タイトル
 


アルベロベッロの町並み 友人が見せてくれたガイドブック「ヨーロッパの田舎」。三角屋根の、おとぎ話に出てくる「こびと」が住んでいそうなかわいらしい家が並んでいました。
友人はここに行ってみたいと言う。私も行きたいって思う。よし、それじゃぁ、行こう。でも、どこにあるの?どうやっていくの???調べてみると、何だかすごくはずれにあるみたい。今回の旅は、“Alberobello アルベロベッロ”に行こう!!ツアーに決定。アルベロベッロに行けるような旅の予定を組むことにします。あくまでも今回の旅行はアルベロベッロがメインです。ローマもヴェネツィアも、あとはおまけのようなもの!?
日本で立てた予定では、ナポリから夜行列車に乗って、早朝“Bari バーリ”に到着。そこで電車を乗り換えていざアルベロベッロへ!!。
の予定だったのですが、ナポリで泊まったホテルのお兄ちゃんが、「ナポリから夜行列車だなんてとんでもない。身ぐるみはがされるに決まってるから、絶対に止めろ。それでも乗るって言うのならホテルから出さない。」と言うので、朝ナポリ出発の列車に乗ることに。移動の時間がもったいないので夜行列車に乗りたかったんだけど、そこまで言われるとねぇ・・・。ということで予定変更。

しかし、夜出発しようが朝旅立とうが、遠いものは遠い。でも、これから向かうアルベロベッロが今回の旅行の最大の目的と思えば、列車に座りっぱなしで痛いお尻もなんてことはない。おまけに、私にとってはヨーロッパで列車に乗るのは初めての体験。見るものすべてが楽しくって。
お店のショーウィンドウで
トゥルリの並ぶ道 友人には、席に座るとすぐに熟睡している、と怒られちゃいましたが。降りる駅が分からないので(アナウンスがないため)目を皿の様にして(?)いないといけないのに、私は「着いたよ」と友人に揺さぶられるまで夢の中。ごめんなさい。そして、ありがとう。

ナポリを朝8:50に出発。ユーレイルパスの使える国鉄(FS)に乗り、13:40バーリ到着(Foggitoで乗り換え)。この辺りでもう疲れてきていますが、目的地はまだまだ。バーリで、私鉄(Sud−est この路線は、パスが使えないので切符を買って乗車。片道11,400リラ、約700円 1995年)に乗り換えて1時間半。
ナポリを出発して7時間。つ、ついにアルベロベッロ到着!。やったぁ〜!。標識を頼りに町の中心へと向かえば・・・。あるある。“Trulli トゥルリ”がいっぱい。
すっかり観光地化されていて、おみやげ物やさんとお店の客引きさんがいっぱい。そういうのがイヤな人にはおもしろくないかもしれませんが、私はそんなこと気にしません。来てよかったぁ。
フラフラ歩いていたら、おばあさんに手招きされ、着いていくと、1件のトゥルリの中へ。オリジナル(?)の古いままのトゥルリでが保存(?)してあって、「昔はこんな生活だったんだよ。」なんて説明をしてくれました。イタリア語だったんで、さっぱり分かりませんでしたけどね。でもあれは一体なんだったんでしょうか。博物館か何か?あのおばあさんは誰?お金を払った方がよかったんでしょうか。
三角屋根のかわいいトゥルリ。中から「こびと」が出てきても違和感なさそうですけど、しっかり人が住んでいました。屋根に描かれているハートやら鳥のマーク。魔除けだとか言われているけど、起源は分かっていないんですって。そう聞くと一層、神秘的・・・。

あとになって知ったのですが、トゥルリを改造したホテルがあるそうなんです。トゥルリの中に泊まれるの!?くぅーー。知っていたら、絶対泊まってきたのに。あんなに遠いところ、もういけないよぉ。無念。

1995.07     
何やら意味深なマークが・・・


 

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