マックとウィン

 
僕のPCはウィンドウズ98OSとしてインストールされている。京都基地にあるゲートウェイマシンにはWIN98のみでなく、WINNT4.0もインストされている。これは、98が非常にオチやすく、バックアップ用のOSが必要だからだ。基本的に98なのだが、これが異常終了したり再インストを強いられた場合、一旦NTでファイルをバックアップ/整理した上で98の再インストという運びになる。

9598発売直前くらいになってようやく使いモノになった。マイクロソフトのOSはほとんど発売開始直後は使い物にならん。サービスパックやらIEのアップグレードが4回くらいないと、重要なバグが修正されないまま残ってしまうことになるからだ。どうでもいいが、IEのアップグレードとかサービスパックとかいう名前を変えて、正直に「バグ修正パッチ」として出せ。ここらへんのことは僕なんかより有名な「がんばれゲイツ君」シリーズによく書いてあるがまったくそのとおりだ。

今もIEの新しい修正モジュールをインストしたおかげで、立ち上げる度にスキャンディスクが起動してしまう。ただでさえクソ重くて時間がかかるんだから、いいかげんにしてほしいところだ。

僕とWINOSの出会いはコンパック・プレサリオだった。これはDX466Mhz/CPU400MB/HDD8MB/EDORAMといった、今ではかなりかわいらしくなってしまったスペックの一体型PCだった。これにはWIN3.1が乗っていて、トータルではまあまあ使えるPCだった。もちろんマイクロソフトのOSだし、3.1といえどもバグはあったんだけど、そういうときはMS-DOS画面を使って作業することも可能だった。が、しかし。その強みは95でなくなってしまった。MS-DOS画面作業ができないということは完全に95を信頼しろってことか。ふざけんな。

この時期のPC事情はめまぐるしく変化し、プレサリオは引退ということになった。使いすぎで反応がかなり遅くなり寿命だったということもある。そして2台目だ。もちろんここでマックという選択肢もあった。WINOSがマックのマネだということは知ってたし、ビジュアル系・グラフィック系に相当強いことも知っていた。OSの操作性という点でも、おそらくWIN系より上であろうと思っていた。

それでもなおWIN系にした理由は、単純にうちの学部のPCがすべてWIN系だったということだ。理系研究室では当然マックがメインらしいが、経済学部生が勝手に使えるわけではない。学校のPCが使えないというのは、締め切りぎりぎりのレポートを学校で仕上げられないということであり、友達のレポートをその場でコピーできないということであり、学校で作ったレポートを家に持ち帰れないということでもある。もちろんアプリが違えばたとえOSが同じでも意味はないし、逆にテキスト保存すればどのOS/アプリでも読めるのだが、テキスト文書を位置から装飾しなおすのはかなり面倒なことだ。やはり学校のPCと同じくMSOFFICEが乗るOSが必要だったのだ。

時、おりしもPentiumUがデビューした直後だった。ゲートウェイから最新式のマシンが発売された。当時はまだマイナーだったCD-Rも書き込み2倍速だがついていた。6.4GB/HDD24倍速CD-ROM64MB/SDRAM266MhzCPUも当時はモンスターと呼ばれたが、今じゃ極めてスタンダードなPCに成り下がってしまった。いや、マザーボードが66ベースであることを考えるともうすでに1世代前のPCだ。悲しい。

OSWINよりもマックのほうが機能としては上のような気がする。日本語文書作成についても一太郎のほうが少なくとも半世代はワードよりも先を行ってるだろうし、ブラウザにしたって、ネスケのほうがIEよりもはるかによいはずだ。でも、文書作成ソフトとしてはまわりのほとんどがワードだし、ワードを使う上ではOSWin系にならざるを得ないし、WIN98のバグ修正パッチはIE4に内蔵されている。したがって、すべてはリンクし、マイクロソフトモノを使わざるを得ない環境になってしまっているのだ。そうしてどんどんPCは不安定になっていくのだ。修正パッチのくせにえらいサイズがでかいし。

おれはいま猛烈に、マックが欲しい。
 



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