先日、机の中からこんなものが出てきた。

あまりにもバカバカしいので、

HPで公開しようと思う。

おそらく「詩」だとは思われるのだが、

最終的に何の感情を伝えたい「詩」なのかが不明だ。

あまりにも美味だったのか、あるいはあまりにも美しかったのか…

はたまた酔狂で作ってしまったものなのか。

その判断は読者のみなさんにしてもらうとしよう。

ああ、なんて雅やかなかほり

暖かい太陽の陽射しと大地の優しさ

そして海の厳しさと山の愛情

それらすべてが神の決めた黄金率でハーモニー

一瞬肌に触れただけで五感を刺激するような甘い魅惑

きっと天国の空気はこんな感じ

 

ああ、なんて神秘的な色合い

古今東西の天才画家を集めても描き出せない視覚の奇跡

白の中の黄色、黄色の中の白、そして少しばかりの金と銀

そんな奇跡の色だから、僕の心もそんな色

一度目にしただけで小脳を刺激するようなほのぼのとした天気のいい魅力

きっと天使の羽はこんな色

 

ああ、なんて官能的な触感

どんな女性の肌にも勝るその感じ

触った瞬間に指先から伝わる愛らしさ

ほわほわふわふわとろんとろん

そんな不思議な不思議な触った感じ

一度触っただけで虜になるような官能的な指先の感覚

きっと天使のほっぺはこんな弾力

 

ああ、なんて犯罪的なその味覚

他のどんなメーカーにも勝るその“味”力

なめた瞬間はなひらく

口の中の交響楽

だんとんしゃらららんがくっく

そんなリズムの楽しい時間

一度なめただけで麻薬のような常習性

もうこれなしでは生きていけない

きっと天使のキスはこんな味

そんなあなたは

マヨネーズ

もしかしてマヨネーズの広告なのだろうか。

とりあえず不思議な詩である。

っていうより、こんなこと書いてる僕って変わってるよね。

ついでにこんな詩も見つけた。

大胆な包容力

あなたはどんなものでも包み込む

善しも悪しきも包み込む

そんな大きな包容力

たしかに中身はクセのあるやつばかり

それでもあなたは包み込む

その包容力には感服だ

僕もあなたを見習いたい

そんなあなたは

ギョーザの皮

たしかにニラとかニンニクはクセがある。

しかしそれを包むギョーザの皮に包容力があるのかどうかは疑問だ。

とりあえず、

それいうたらパイだって菓子パンだって包んでるやん

と突っ込んでおこう。

なぜか、すべての「詩」が食材に向けての無意味な賛美に終わっているのだが、

いくつか見つけた詩のなかでは、これが一番わかりにくいと思われる。

はっきりいってワケわからん。

おれはおまえを応援するぜベイベ

いつもお仕事ごくろうさん

その身を溶かして働いて

それでも主役になりえない

そんな不幸の星の下

あなたはめげずに潤滑油

縁の下の力持ち

あなたがいなけりゃ大ヤケド

ヤケドこわけりゃ君を呼べ

天下無敵の

マーガリン

どうだろうか?

どうだろうかと聞かれてできるコメントもないかもしれないが。

とにかく、何がいいたいんだかよくわからない「詩」である。

今回は、不思議なものを発見した、ということだけなので、

特に教訓にすることもないだろう。

強いて教訓をあげるとするならば、

教訓「食材を題材にした“詩”はほとんど禅問答」

といったところだろうか。


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