ある兄弟



 
このホームページはできるだけ下ネタは使わない方針でいきたいと考えている。

それは、広範な読者層を考えてのことでもあるし、何より僕自身下ネタがあまり好きではないからだ。

しかしこの話は聞いたときにあまりにもバカバカしくて衝撃的だった。

多少のとまどいはあるものの、やはり記録として残すべきだろうと判断した。

できれば純粋な心を持った人にはこの先には読み進んで欲しくない。

かなりバカバカしいのだ。

そう、僕がいまだに連絡を取り合っている友人。

京都で、バイト先で知り合ったのだ。

僕とさほど変わらない年齢の彼らは兄弟である。

兄とおる。当時24歳。ホストクラブマネージャー。

弟ひろき。当時22歳。売れっ子ホスト。


以下はひろき君から聞いた話のままであり、何ら脚色していないことを付け加えておく。


******


あれはまだオレが中学の一年か二年のことやな。

兄貴(とおる)は高校定時制やって、昼間はなんか知らんけどバイトとかやってたわ。

うちの親は隣の家に住んどって、そのときはこっちの家でオレら二人で住んどってん。

兄貴はホラ、今でもそうやけど若干太り気味やろ?

彼女もおらんと結構暇してたみたい。

昔っからあんまりモテるほうちゃうかってんな。

それでもまあまあ仲は悪くなかったし、よく悪い遊びを一緒にしててん。

暴走族っていうんとはちゃうけど、原チャリ盗んで学校の校庭で走り回ったり、万引きしたCDを売ったりってその程度やけど。

でもそれなりに中学にはちゃんと行ってたし、そう、その日もちゃんと学校に行ったんや・・・。

その日何か忘れたけど授業が午前中だけやって、昼には帰れた、と。

兄貴が起きてるか起き出す頃やな。

オレんちって一階の玄関のすぐそこに台所があるやろ?

で、帰宅したわけや。

オレ勉強あんまりできひんし、授業でクタクタや。早くドラクエの続きもしたい。

ウチについてドアを開けたわけや。

ひろき: 「ただい・・・」

え?

兄貴がハダカでカップラーメンにお湯を注いでいた。

ハダカで?!

ひろき: 「ま・・・」

とおる: 「・・・。」

ボサボサの髪をした兄貴は少し固まっててんけど、オレにはそのとき何で兄貴のチンポも勃起して固くなってたのかがわからへん

ムケきれてない先っちょから汁が光ってたような気もするけどそれは気のせいかもしれん。

とおる: 「何で帰ってくるねん!」(逆ギレ

ひろき: 「学校が早う終わっただけや!兄貴こそ何でハダカでボッキしながらカップラーメンやねん!

とおる: 「ハダカちゃうわ!靴下ははいてる!!

それはどうでもええことや

ひろき: 「・・・。」

とりあえずそこから1ヶ月くらいは口聞かへんかったな・・・。

なんでこんな兄貴なんやろう、と哀しくなったわ。




兄貴の話やったらまだあんねんけど、今日はこんなもんにしとこか。





*****

兄弟、それはもっとも身近な他人。

そして親しき仲にも礼儀あり、ということだろう。





教訓「親しき仲にも礼儀あり。油断大敵。」





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