ウフフ、とうとう来ちゃった。 白い砂浜と青い空、エメラルドグリーンの広がる海。 そしてだーれもいない海岸。 聞こえてくるのは波の音と風が揺らすヤシの木のざわめきだけ。 こんなシーン、映画の中でしか観たことなかったわ。 あたし、チョー感動って感じ。 帰ったらみんなに自慢しなきゃ。 さてと、さっそくオイル塗ってこんがり小麦色の肌になろっと。 ますます魅力的なオンナになっちゃうわね、あたし。 そうだ! せっかく誰もいない海岸なんだし、ちょっとだけ大胆になっちゃってもいいかな。 水着の跡が残るのもイヤだし。 下はさすがに恥ずかしいけど、ビキニの上は外しちゃおっと。 これがトップレスってやつかあ。 ンフフ、ちょっとあたしって大胆? でも気持ちいーーーー。最高ーーーーー!。 そういえばブラって年中つけてるもんなー。 形くずれないように寝るときもつけてるし。 締め付けられて苦しいのには慣れたけど、やっぱり外すとめっちゃ楽チン。 しかもこんな太陽の真下で外してるなんて、あたしってちょっとHかな。 でも開放的で爽快! ・・・。 あ、なんかザラつくと思ったらあたしワキ毛の処理してないや。 もうジョリジョリになってやがる。 なんてこった。 ま、いっか。 どうせ誰も来ないんだし。 しばらくこのままお昼寝しよっと。 ・・・・・。 ***** 僕はその日、再びこのホテルのプライベートビーチでアガサ・クリスティの続きでも読もうと思って、いつもの木陰へと足を運んだ。 ん?誰かいるのかな? 木陰の下を覗いて目を見張った。 うわっ、アケボノだっ!! おかあちゃん、怖いよー。 そこでは横綱・曙のような巨大な肉の塊が大の字になって寝ていた。 下手に起こすと鉄砲突きで死んでしまうかもしれない。 僕は部屋に戻ってベッドに潜り込み、頭から毛布をかぶってブルブルと震えていた。 おっぱいだか脂肪だかわからない胸のすぐ近くで針金のようにとがったワキ毛が印象的だった。 |