アメリカチュウシャクシギ
Numenius hudsonicus
アメリカチュウシャクシギ Numenius hudsonicus 中央干拓地 2024年5月10日
チュウシャクシギ Numenius phaeopus variegatus 大授搦 2012年5月5日
文献2では種ユーラシアチュウシャクシギ Numenius phaeopusには7亜種いてチュウシャクシギ variegatusと
アメリカチュウシャクシギ hudsonicusはその亜種とされています.文献3ではアメリカチュウシャクシギはユーラシアチュウシャクシギとは
別種として記載されています.文献1,3ではチュウシャクシギとアメリカチュウシャクシギは背,腰,上尾筒の模様の違いで識別するとの記載があります.
4月30日に観察した個体は飛翔時の撮影ができたので背,腰,上尾筒の模様の確認ができました. 今回観察した個体は翼を広げた写真は撮れませんでした.しかし,撮影している時嘴がチュウシャクシギとしては長いのではないかと思われ, 帰宅して大授搦で過去に撮影した写真で嘴先端から後頭部までの長さに対して 嘴の長さがどの程度が計測してみました.(上の2枚の頭部の写真)結果は今回撮影した個体は80%,チュウシャクシギは75%でした. 文献3に記載されている図でも前者が80%,後者は77%です.また文献1ではチュウシャクシギの白い眉斑の模様は目の後ろで広がって上に反っているのに対し アメリカチュウシャクシギは狭まって下方に曲がっています.(上の2枚の頭部の写真でも確認できます). 背,腰,上尾筒の模様だけでなく,嘴の長さと眉斑の違いで識別ができるようです. 参考文献
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