アメリカチュウシャクシギ
Numenius phaeopus hudsonicus




アメリカチュウシャクシギ hudsonicus 中央干拓地 2024年4月30日
上尾筒,腰,背に明瞭な縞模様があります



チュウシャクシギ variegatus 大授搦 2014年5月14日
背は白地に薄い茶色の斑,腰は白地に濃い茶色の斑,上尾筒は茶色地に濃い茶色の斑


ヨーロッパチュウシャクシギ phaeopus 中央干拓地 2023年4月28日
背は白色,脇腹翼付け根は白色

 種ユーラシアチュウシャクシギ Numenius phaeopusには7亜種が記録されています. 大授搦で冬季普通にみられるのはチュウシャクシギvariegatus, 2023年4月23日に中央干拓地で ヨーロッパチュウシャクシギ phaeopusを観察しています.
 各々の識別ポイントは上尾筒,腰,背の白地模様でアメリカチュウシャクシギは白地の模様が無く, チュウシャクシギは白地の腰に疎らな茶色の斑,ヨーロッパチュウシャクシギは白地の腰と下面脇腹の 翼付け根が白色です.
種ヨーロッパチュウシャクシギNumenius phaeopusの亜種の生息地,移動地
亜種名繁殖地/生息地移動地
islandicus
アイスランドチュウシャクシギ
アイスランド,ブリテン諸島西アフリカ
phaeopus
ヨーロッパチュウシャクシギ
北ヨーロッパから北中央シベリアアフリカ,ヨーロッパ,南西および南アジア,西南東アジアからタイ・マレー半島
alboaxillaris
アラビアチュウシャクシギ
ボルガ川下流から北カザフスタン,南西シベリアペルシャ湾,紅海,西インド諸島,南東アフリカ
rogachevae
シベリアチュウシャクシギ
中央シベリア
variegatus
チュウシャクシギ
北東シベリア日本,東中国,南東アジア,オーストラリア
rufiventris
アラスカチュウシャクシギ
アラスカ,北西カナダ北アメリカ西沿岸,中央および南アメリカ
hudsonicus
アメリカチュウシャクシギ
北中央カナダカリブ海沿岸,南アメリカ

参考文献
・Birds of East Asia, 2009, ISBN:978-0-7136-7040-0
・Europe's Birds, 2021, ISBN:978-0-691-17765-6
・Collins Bird Guide 3rd ed., 2022, ISBN:978-0-00-854745-5
・The Howard and Moore Complete Checklist of the Birds of the World
 Volume1 Non-Passerines 4th ed., 2013, ISBN:978-0-9568611-0-8