アメリカセグロカモメ
Larus smithsonianus smithsonianus


2016年1月8日



2023年12月15日
初列風切の換羽はほぼ完了していて,P5に"W"の模様が見えます.

和名:アメリカセグロカモメ 亜種名:Larus smithsonianus smithsonianus
英名:American Herring Gull 全長:53-65cm
雲仙市千々石町
 日本では珍しいカモメとされていますが少数が毎年橘湾沿岸に飛来しているようです. 背の灰色はセグロカモメより淡いとされていますがフィールドで見分けるのは困難です.
 すべてのアメリカセグロカモメではありませんが,初列風切P10の舌状模様はP10の長さの半分以上あり先端は直角の形状をしていて,P5の黒斑は"W"の文字を横に した形をしている個体がいます.この特徴はアメリカセグロカモメ以外のカモメ類にはありませんので識別のポイントです(*1). 詳しくはこちらをご覧ください
  種アメリカセグロカモメLarus smithsonianusには3亜種が記録されていて,セグロカモメ,モンゴルカモメはこの種の亜種です.
種アメリカセグロカモメLarus smithsonianus
亜種名繁殖地/生息地移動地
vegae
セグロカモメ
北東シベリア日本,朝鮮,東および南東中国
mongolicus
モンゴルカモメ
東カザフスタン,南東アルタイ,バイカル,モンゴル朝鮮,日本,北東および南東中国
smithsonianus
アメリカセグロカモメ
中央アラスカからニューファンドランドおよび五大湖中央アメリカまでの南部

*1: Adult Smithonian Gull in Galicia, Spain, in winter 2011/12, 2012 Dutch Birding vol.23 p294-301
*2: Seabirds, 2021, ISBN:978-84-16728-41-1