セグロカモメ    Larus smithsonianus vegae

セグロカモメvegae:頭部に褐色の斑,初列風切P6,7は新羽.雲仙市,2011年10月14日

モンゴルカモメmongolicus:頭部は純白,初列風切P6-10は旧羽.雲仙市,2015年10月11日

和名:セグロカモメ 亜種名:Larus smithsonianus vegae
英名:Vega Gull 全長:55-67cm
 九州にはには冬鳥として数多くやって来ます. なぜか干拓後諫早湾にはほとんどいませんが橘湾では普通に見ることができます. モンゴルカモメLarus smithsonianus mongolicusによく似ていてフィールドで見分けることは困難ですが 10月は換羽時期の違いで簡単に識別できます.モンゴルカモメは10月は頭部は純白で,初列風切P6-10が旧羽で残っています. セグロカモメは10月はすでに頭部は冬羽で茶褐色の斑が現れています.また初列風切P6は換羽中か新羽です. 詳しくはこちらをご覧ください
 鳥学会の日本鳥類目録第7版ではヨーロッパセグロカモメの亜種Larus argentatus vegaeとなっていますが, 最近の海外の文献ではではアメリカセグロカモメLarus smithsonianusの亜種として記載されています.種アメリカセグロカモメには3亜種が記録されています.
種アメリカセグロカモメLarus smithsonianus
亜種名繁殖地/生息地移動地
vegae
セグロカモメ
北東シベリア日本,朝鮮,東および南東中国
mongolicus
モンゴルカモメ
東カザフスタン,南東アルタイ,バイカル,モンゴル朝鮮,日本,北東および南東中国
smithsonianus
アメリカセグロカモメ
中央アラスカからニューファンドランドおよび五大湖中央アメリカまでの南部